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「それはどういうことです?」
「先程特務課から報告があったのです。
と。」
拙い拙い拙い拙い拙い…!!
どうすれば…
頁がないと太宰さんを生き返らすことができない*!!*
それにポートマフィアとの交渉材料が消えた*!!!*
「あ…し」
僕は…僕は…!
「「…つし」」
一体どうすればッ
「「あつし」」
院長にッ…怒られるッ…!!!
え…?
「ここは…」
「目が覚めたようだな。ここは君の意識の中だ。」
「貴方は…シグマ?」
「久方ぶりだな。」
「どうして…貴方はゴーゴリの仲間でしょう?」
「仲間だなんて…笑彼奴は俺のことを助手としか思っちゃいないさ。」
「そう…ですか。それで一体どうしてこんなことを…?」
「俺は君に惚れてしまったようだ。」
「…え?」
「あの時、君は俺にこう云った。
『「何のために生まれてきたか最後までわからなかった。」なんてことを最後にはさせない』
って。それで俺は思ったよ。
『こういう人が超人をも超えるんだな。』
って。」
「そんな大げさな…僕は弱虫で…」
「弱くても、凡人でもどんな状況だろうと君は諦めなかった。そんな姿に俺は惚れたんだ。」
「俺も驚いたよ。作り出された俺がこんな感情を持ち合わせていただなんて。」
「いいか?俺は裏切者、それで間諜だ。君たちが奴らを倒すのを手伝うよ。例えこの生命が潰えようとも…」
こんな事を云ったシグマの顔は何処か哀しそうで、淋しそうだった。そんな姿に僕は感化されてしまったのかもしれない。
「ありがとう、シグマ。でも僕はそれに答えることはできない。だって、君は僕の所有物でも手駒でもない。」
「そんなのどうだっていい、俺は君に尽くしたいんだ。初めて自分からやりたいと思うことができたんだ。」
「…貴方の初めてはこれじゃないはずだ。『帰る場所が欲しい』だろ?」
「!なんでそれを…」
「僕だったらそう思うから。突然知らない場所に生まれて天涯孤独で、痛い思いをずっとしてきた。そうしたら不意に思ったよ。帰る場所がほしいってね。」
「僕は困っている人を見過ごすことはできない。シグマ、僕が帰る場所だよ。」
「!!…ありがとう。」
「必ず帰ってきてね。シグマ君。」
「嗚呼、勿論。」
「奴らは頁を使って『罪がない世界』を作ろうとしている。」
「次の新月の日に実行するそうだ。」
「わかった。ありがとう。またね。」
「うん。また。」
生命=いのち
何処=どこ
罪のない世界=異能力のない世界