そうだよ。私はシュンくんの親じゃない。なのにシュンくんは私に養ってもらう気満々だって感じた。
無理。ホント無理。彼のことをそんな風に見れない。
私は彼から受け取った婚姻届けを持って役所に行ってそれを届け出る。保証人は叔母さんと叔母さんの友達になってもらってたから、
「はい、これで手続きは完了です。おめでとうございます」
って言ってもらえた。
ぜんぜん、おめでたくなんかないけどね。
だけどそれはこっちの事情だから関係ないか。
そこに、
「終わった?」
叔母さんが麗を抱いて現れた。
「ママ!」
私に向かって手を伸ばした麗を抱きながら、
「うん」
って応える。そしたら叔母さんも言ったんだ。
「じゃ、次の手続きだね」
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