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ここは昆虫の国『インセクトランド』!沢山の虫たちが暮らしていますよ!今日は昨年9月5日から放送休止にされてしまったので、その代わりに私がまだインセクトランドに来ていない特別な話をしましょう!インセクトランドには綺麗な花に飛ぶチョウチョたちが。
そして色鮮やかな黄緑に覆われた葉っぱや草の上には綺麗な小川滝のように流れていますね。
あら?インセクトランドに新しいお友達がやってきましたね。彼はアダム。とっても恥ずかしがり屋のヒメボタルなんですって!
ヒメボタルのアダム「わあ、素敵なところだな」
すると誰かの声がしてアダムが覗き込むと・・・?
ハナカマキリのシャルロット「ガブリエル見ーっけ!」
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「あーあ」
ハキリアリのマキシーム「次はラファエルの番ですね」
オオクワガタのラファエル「えー?」
ハナカマキリのシャルロットとヘラクレスオオカブトのガブリエル、オオクワガタのラファエルやハキリアリのマキシームがかくれんぼをしている真っ最中でした。とても楽しそうですね。
アダム「僕も一緒に遊びたいな」
アダムは羨ましくなりました。するとマキシームがアダムを見ました。
マキシーム「あれ?あそこに誰かいますよ」
アダムは驚いて隠れました。
ガブリエル「おい、何で隠れるんだ?」
ラファエル「おいらたちと一緒に遊ぼうぜ?」
シャルロット「お顔を見せて?」
アダムは顔を出しながら勇気を持って挨拶をしてみました。
アダム「こ、こんにちは。僕も遊びた・・・あ!」
アダムが挨拶した途端、アダムのお腹がピカリと光り始めました。アダムは恥ずかしく怖くなり逃げ出してしまいます。
マキシーム「あれれ?行っちゃいましたね」
マキシームがキョトンとして言った一言にシャルロットとラファエルとガブリエルはアダムが気になって心配になってきました。
お花が大きな下でアダムは、困り果てて、下を向いて歩いています。
アダム「やっぱり光っちゃった。嫌になっちゃう・・・あー・・・。え?」
アダムが上を見上げるとナナホシテントウのミアが真っ赤なお花の上で鼻歌歌いながらひなたぼっこしていました。ミアはアダムを見て驚きながらも微笑んで声をかけました。
ミア「あなただあれ?」
アダム「あ、あの・・・僕はアダム」
ミア「ミアだよ、宜しくね」
ミアは嬉しそうに下に降りてきて笑って、アダムに手を差し伸べました。
アダム「うん!こちらこそよろ・・・」
アダムがミアの手を握ろうとした途端、またお腹が光りだしたのです!
アダム「え?あ!ごめんなさい!あー!」
アダムは光るお腹を抑えて逃げ出しました。ミアは驚きました。
夕方。アダムは岩の上で泣きながら座っていました。
アダム「何でドキドキするとお腹が光るんだろう。こんな僕なんかと、誰にも仲良くなんかしてくれないよ・・・」
アダムはお腹が光る事がとても嫌がっているので悩みを抱えていたのです!
すると!
声「アダム!」
アダムが声の方へ振り向くと、ハナカマキリのシャルロットが声をかけたのです!
シャルロット「ミアにお名前を聞いたの。私はシャルロットよ」
アダム「あ、はい。その・・・こんにちは」
アダムは挨拶をしながらまだ光っているお腹を葉っぱで抑えています。
シャルロット「はい!これ!」
アダム「え?」
シャルロットが月と星模様に刻まれた葉っぱをアダムに差し出しました。
アダム「えっと、これは?」
シャルロット「今日の夜ね、パーティーがあるんだ」
アダム「パーティー?」
シャルロット「うん。みんなで星空を見るの。きっと楽しいからアダムもおいでよ」
シャルロットはアダムの手に葉っぱを握らせました。
シャルロット「待ってるわね」
そして手を振って去って行くシャルロットを見送るアダムは葉っぱを右手で抑えながら左手で葉っぱを見つめました。
そして夜。
アダムは、両手で葉っぱを抱えてお腹を隠して勇気を出して歩き出しています。
インセクトランドのみんながいる場所では、たくさんの星が雲に隠れていたのです!
マキシーム「あれれ?空が・・・」
モンシロチョウのエデン「隠れちゃったわ」
いつもおしゃれでマナーに詳しく優しいみんなの憧れのお姉さん的存在のモンシロチョウのエデンが空を見上げて言いました。
マメコバチのテオ「Oh No・・・」
歌やダンスが得意なインセクトランドのプリンス、マメコバチのテオも唖然としています。
ギンヤンマのアクセル「大変だ大変だ!これじゃお星様が見られないよ!」
せっかちで優しいクールなギンヤンマのアクセルもビュンビュンと行ったり来たりで大慌て!
シャルロット「せっかくの楽しいパーティーだったのに・・・」
アクセルと同時にシャルロットもがっかり。
みんなもがっかりしているのを見たアダムは勇気を出して、葉っぱから顔を出すとゴロゴロと空がうなりはじめました!
アダム「うわあ!怖いよ!だめ、光っちゃう!」
葉っぱで隠れていたはずのお腹が光り、葉っぱは両手を風で離されて飛んでいきました。
みんながアダムを見て、アダムも驚きながら見つめました。背後では他のホタルたちがお腹を光らせていました。するとみんなはお腹が光るアダムたちを見て喜んでいるではありませんか!
アダムは後ろを振り向くと葉っぱの上からアダムと同じ他の蛍の光が光り輝き始めました。アダムはとてもびっくりしています。
ミア「お星様みたい!」
ミアは嬉しそう。
アクセル「ほらほら、あそこあそこ!」
アクセルがビュンビュン空を飛びながら奥にいるアダムを指差しました。
ミア「アダム!」
アダムは驚いてミアを向きます。
ミア「とっても綺麗だよ!」
何も知らないアダムはびっくり。
ラファエル「お腹が光るなんてすげえ!」
驚いた状態のアダムはみんなを見つめます。
エデン「キラキラで美しいですわ!」
テオ「羨ましいなあ!」
シャルロット「アダム素敵だね。星空を見せてくれてありがとう!」
みんな「ありがとう!」
アダム「僕・・・光ってよかった」
アダムは恥ずかしそうに微笑んで空を見上げ、みんなも見上げると雲が去っていき、本物の星たちが見えてきました!みんなは大喜び!
アダム「あ・・・でも今日は何のパーティーだったの?さっき大切って」
シャルロット「アダムと仲良くなるためのパーティーだよ!」
アダムはびっくり。
みんな「ようこそ、インセクトランドへ!」
アダム「ありがとう!みんな、宜しくね!」
とても嬉しくなったアダムは葉っぱの上から降りてみんなと無事に友達になることが出来ました!アダムよかったね^_^
そしてアダムは星空を見上げて大きな声で明るく言いました。
アダム「僕、光ってよかった!」
ミニアニメ「インセクトランド」の「アダム、つきへいく」か、それとも新しいエピソードか!どんなお話になるのかとても楽しみですので無事に放送再開出来ますように🤲
Episode SPホタルのアダムとほしぞらパーティー
おわり
アダム:じぶんのキライなところもスキになれるかもしれないよ!