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テラーノベル(Teller Novel)
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・この物語は一応「実験動物パロ」のつもりです。ですが、ラキ(主)による捏造が多く含まれています。

・タイムリープ関係無し

・スピンオフ作品に出て来るキャラが後々出て来る予定。

・前作の「東リべ魔法学園」の設定を少し含みます。

・キャラ崩壊凄い。

・もう「何でも良いぜ!」という人だけ見て下さい。

・オリキャラ有り。

・この世界は様々な種族が存在する世界です。




俺の名前は花垣武道、16歳だ。突然だが、俺は今とある施設に居る。此処だけ聞けば孤児院にでも居るのか?と思うかも知れないが、そういう訳では無い。どちらかと言えば、此処は"組織"と言われた方がしっくり来る。一体何が言いたいのかって?まぁ単刀直入に言おう、俺は此処の組織の人間によって改造された実験動物…"混血児"だ。でもまあ、俺が混血児になった経緯は後で説明しよう。これからまた次の1日が始まる。




?「武道、起きて、そろそろ朝食の時間よ」

誰かの声が聞こえて目を開ける。すると、直ぐそばに白衣を着た女性が居た。

武道「百合様…」

百合「おはよう、武道」

武道「おはようございます…百合様」

俺を起こしてくれた女性…百合様は、この組織の構成員だ。でも、百合様は他の構成員の人とは何か違う。百合様は主に俺達混血児の世話のほぼ全てをしてくれている。怪我をすれば手当てをしてくれるし、毎朝俺達を起こしに来ては痛い所は無いか、具合は悪くは無いか聞いてくれる。始めはそういう役割だからそう接しているのかと思っていたが、百合様は立場関係なく俺達をまるで自分の子供の様に接してくれる。だから、百合様はいつも俺達混血児に好かれている。

百合「ほら、早くしないと朝食を食べる時間が無くなっちゃうわよ」

武道「はい、いつもありがとうございます、百合様」

百合「ふふ、良いのよ武道、此処では貴方達は私の子供同然なんだから!」

それじゃあ、そろそろ行くわね。と言って、百合様は部屋から出て行った。百合様は本当に他の大人と全然違う。どうしてこの組織で働いて居るのか全く分からない。




今いる此処は食堂だ。混血児を含め、この組織の殆どの人がこの食堂で食事をする。俺は別にそこまで腹は空いていないが、百合様から少しでも食べた方がいいと言われた事があったので、それからはなるべく食べるようにしている。今日の朝食は洋食を食べたい気分だったので、フレンチトーストを選んだ。卵液がしっかり染み込んでいて凄く柔らかい。美味しい朝食を堪能していると隣から声がかかった。

?「ヤッホー武道!相変わらずテンション低いねぇ」

こいつは鈴音、俺と同じハーフ個体で、プラナリア と猫のDNA持ち。良く俺に話しかけて来る一個年下の女子。

武道「鈴音のテンションが高いだけじゃない?」

鈴音「えー、そうかなぁ?私からすると、武道の元気がないように見えるけどね。あ、因みにこれは他の皆んなも同じ意見だからね!」

武道「え、皆んなそう思ってるの?」

鈴音「そりゃそうだよー。"彼奴"がいなくなってからは余計にそう見えるし、なんかあったら言いなよー?同じ混血児なんだからさぁ!」

武道「そう、だね…ありがとう」

彼奴…そう聞くと、引っかかってしまう自分がいる。彼奴っていうのは俺より1年ほど先に組織に居た俺と同室だった奴。間違いなく俺が組織の中で1番仲良くなった同い年の男。でも、彼奴はある日突然、部屋の中からいなくなっていた。百合様に聞いてみても知らないと言っていて、もしかしたら他の構成員が無断で連れ出したのかもと言っていた。俺はあの日から身体にぽっかりと穴が空いたような感じで、退屈な日々を過ごしていた。また…会いたいな…。




自分の部屋に戻り、ベッドにダイブする。組織の人から特に何も言われる事が無ければ俺達は割と暇なのだ。構成員の人、それこそ百合様にでも許可を貰えば他の混血児と戦闘をする事も出来るが、あまりにも他の混血児は弱すぎる。良く他の奴からはお前が異常なだけだ。と言われるが、俺はイマイチその自覚が無い。何が言いたいかというと、他の混血児と戦っても、余裕で勝てる為、結局暇な事には変わりないのだ。ふぅ、と1つ溜息をこぼすと、部屋の扉がノックされた。ベッドから起き上がり、扉を開けると百合様が立っていた。

武道「百合様…どうかしましたか?」

百合「ごめんなさいね武道、急なんだけど、貴方に単独任務を任せることになったの」

武道「成程、俺としては暇していたので何も問題はないです。それで…任務の内容はどういったものですか?」

百合「ありがとう武道、任務の内容は近々襲撃する予定の東京卍會の偵察を頼みたいの」

武道「東京卍會…ですか」

名前くらいは聞いた事がある。凄く大きな組織で、主に人外関係の依頼を受けているとか何とか…。

武道「具体的には何をすれば良いですか?」

百合「武道には東京卍會のアジト周辺の観察をお願いするわ」

武道「アジトの内部には入らなくて良いんですか?」

百合「ええ、もう既に組織の人間をアジトに潜り込ませてあるから、武道がわざわざ内部に入る必要は無いから大丈夫よ」

武道「分かりました、決行は?」

百合「今夜の11時、そして、どれだけ遅くても明日の昼頃には戻ってきて欲しいわ」

武道「分かりました…俺は実験動物なので、百合様達の指示に従います」

百合「ッッ……ありがとう、武道」

百合様はそう言って、少し辛そうな顔をした。百合様は優しいから俺達をあまり任務に向かわせるのは好きじゃないらしい。百合様の為にも絶対に戻って来なきゃな…。




夜の11時、俺は百合様に言われた通り東京卍會のアジトである高層ビル付近の別のビルの屋上にいた。今は段々人も少なくなってきて、時々遠くから車の音が聞こえたり、建物や街灯の光が輝いている。久しぶりに見る夜の街の美しさに少しだけテンションが上がる。

武道「さてと…これからどうしよっかな。偵察と言っても遠くから見るだけで良いのか分からないし、百合様だったら自分で判断するよなぁ」

武道「……ちょっと降りてみるか」

そう言って俺はビルから降りてアジトの近くまで歩いて行く。いきなりビルの前に現れたら不審に思われるからね。

武道「…一旦此処で見てみるか」

俺は近くの路地裏に入った。此処でならアジトの入り口もはっきり観察出来る。………2時間程が経ち、すっかり日付も変わった頃、3人の男が近づいて来た。と言っても、男達は俺に近づいている訳ではなく、アジトであるビルの方に向かっているのだろう。何で分かったのかって?簡単だ。あの男達が着ているスーツの袖に卍の文字が小さく刺繍されていたからだ。百合様から聞いた話だけど、東京卍會の人間は着用しているスーツの袖に各グループの字が刺繍されているらしい。各グループというのは東京卍會は4つのグループが合体した組織らしい。だから何処のグループの人間なのか直ぐに分かる様に刺繍を施しているのだと。その情報が合っていれば間違いなくあの男達は東卍の人間だろう。そんな事を考えていると、男達の会話が聞こえて来た。

?「ねぇ場地さん、知ってます?最近東卍の事を探っている組織がいるらしいですよ」

?「あー、俺それ聞いた事あるわ。なんか人間の子供を実験してキメラみたいなのを作ってるらしいぜ」

?「げっ、マジかよ胸糞悪りぃな」

?「可哀想っすよね。なりたくてなってる訳でも無いのに…」

?「でも何でそんな組織が俺達を敵対してんだ?」

?「んなもん知るかよ。俺の勘だけど、俺達って人外関係の依頼を受けてるから、その内潰されるかもとか思ってんじゃね?」

?「あー、なんか納得っすねー」

男達がそんな会話をしながらビルの中に入っていく。恐らく実験やキメラという言葉から察して俺達の組織の事だろう。これはちょっと百合様に伝えた方が良さそうだな。こっちの組織の事を知っているって事は俺達が襲撃した時には何か対策されていても不思議じゃ無い。ひとまず早く百合様に伝えよう。あくまでどれだけ遅くても昼頃には戻って来るようにと言われただけで、この時間帯に戻っても問題はない筈だ。そう頭の中で考えていると、俺は背後にいる気配に気付く事が出来なかった。


ゴンッ!

書きたいものを書いただけの短編。続くかもだし続かないかも

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