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「」Nakamu

『』○○






『私、恋愛向いてないかも』

「え、どした笑」


いつも唐突な君は、また俺に意味不明な言葉をぶつけてくる。

なんだ、恋愛向いてないって。笑


「どゆこと?笑」

『いや、そのまんまよ』


好きになって付き合った男はみんな浮気性だったなんて、君はどこまでもついてないね。

そんなんになるなら、俺にしとけばいいのに。

…なんてね。笑


「恋愛に向き不向きとかないっしょ、笑」

『いやいやどうして私の話聞いて不向きないって思えんのよ笑』


『私男運無いみたいになるじゃん〜』


…無いんだよ。笑


『えっ何その顔』

『”だってそうじゃん”みたいな顔してる』

「よく分かったね」

『ひど』

『もうちょっと慰めてくれても良くない?笑』


君にだけは素直になれないんだよなあ、俺。どうしてだろ。

…君に恋しただけなのに。


「まあまあ、次はいけるいける」

『それ言って失敗した前回』

「もしかしたら案外近くにいるかもよ」

『なにが?』

「本当の運命の相手」


俺は臆病だから、こんな遠回しな言葉でしか君にアプローチ出来ない。

君は一度別れた男とは必ず縁を切るのを知っているから、尚更ね。


『それどーゆー意味?』

「もっと周りを見ろってこと」

『…意味わかんないんだけど?笑』


鈍感な君はここまで言っても気付かない。

…まあ、そこが可愛いんだけどね?


『あ、てゆーかさ、』

「なに?」

『なかむは?好きな人とかいないの?』


…鈍感な君は知らないんだろうな。俺がどれだけ君にアプローチしてきたのか。


「そりゃ好きな子くらいいますよ」

『え?!!!!』

「そんな驚く?笑」


小学1年生の時に君に一目惚れしてから15年。君の事が好きだから、俺は誰とも付き合ったことないって言うのに。


『え、誰??』

「さあね」

『何組?』

「3」

『私と同じじゃん…!』


…君は色んな人と付き合っちゃってさあ?付き合って俺に報告してきては別れて俺に愚痴をこぼす。

俺の気持ちも知らずにね?


『△△ちゃん?』

「ちがう」

『あ、□□ちゃん?!』

「ちがう」

『えー!!もしかして◇◇ちゃん?!』

「ちがう」

『えだれ?』

「○○には一生分からないと思うよ」

『なにそれひどい』



「ふふ、いつか教えてあげるよ」


_To be continued?

「私、恋愛向いてないかも」〖完結済〗

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