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br「…ねぇ本当に痛くないの?それ?」
sha「大丈夫だって」
br「もー…これからNakamuとまたやるんでしょ?」
「Nakamuに対してもだけど、ちゃんと配慮しなよ?」
sha「言われなくてもな」
今から、また2人が戦うらしく。
シャークんは怪我もあるが、Nakamuも弱ってきている。
これからは戦う回数も少なくなっていくだろう。
br「…Nakamuも、どうなっていっちゃうんだろうね〜…」
「寝たきりになったりしちゃったら、つまんないというかだけど」
sha「ま、その前が最後にあった日になるだろうな」
「死ぬ間際まで会いに行くつもりなんてないし」
br「まぁ、そうだよね」
「ほらついたよ、僕は近くにいるから」
sha「ん、ありがと」
いつも、2人が戦っている馴染みのあるこの場所。
実際ここは2つの国の領地で、どちらかのではない。
ただ、総統2人が戦う為だけに、ここだけ領地が重なっているだけで。
nk「しゃけ。お待たせ」
「って…また怪我酷くなってんじゃん」
sha「いいの、てかお前に言われる筋合い無いんだけど」
「言うてNakamuもどんどん酷くなってんだろ?」
nk「そうだけど…別にいいでしょ」
sha「はいはい、そうですね」
「ほらとっととやるぞ、不意打ちで殺すぞ?」
nk「それができれば、ね」
2人はいつの間にか距離をとって、向かい合っている。
その体型は一瞬にして崩れ、Nakamuが襲いかかる。
結果は勿論成果なし。
またシャークんも回避してナイフを振るが、何も起こらない。
それのずっと繰り返しだった。が、今日はそう行かず。
シャークんが投げたナイフにかすり傷ができる。
どちらかに傷がつくだけでも初めてだった。
nk「っはー、ちょっとやられたか」
sha「お、今の当たった?ラッキー 」
nk「でもこれぐらいで諦めると思うなよ」
「かすり傷1つでどうって事ない」
sha「そう言ってくれて助かるよ」
「再開しようぜ」
Nakamuも今の傷を気にしないかのように、また襲いかかり、回避し、回避され。
いつも通りの戦闘だ。
でも気付けば辺りは暗くなり始めている。
空は紅葉のように染まり、太陽が沈む。
カラスが鳴き、鳥が大群で飛ぶ。
br「2人とも、今日は終わりでいいんじゃなーい?」
sha「は、もう?」
sm「…もう夕方だ、帰るぞ」
nk「仕方ないなぁ…今日は終わり」
「でも明日は仕返しするからね」
sha「望むところだ」
2人ともにやっとした、疲れきった笑顔でそう言った。
なんやかんや、この時間が幸せなのだろうか。
ただ、これがいつまで続くか。
2人はそんなの知らないし考えない。
今に生きて、後は考えない。
「嫌い」だなんて言ってるけど、実際はどんなところか。
たまに2人でいる時間があったりも。
それが楽しくて、幸せと感じるか。
今日の傷も、Nakamuは何も気にもしないだろう。
シャークんもただ、ちょっと嬉しく感じるくらいか。
でもお互い、この日を忘れることはないかもしれず。
ただこれからも同じような日々を過ごすのみだろう。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪