《 午前8時になりました、おはようございます。 》
葛葉 「 … んぁ、朝 …か。 」
パチ、と目が覚める。もう規則正しい生活し過ぎてて面白いわ、体調良くなりそう。
体を起こして、んんと1つ伸びをする。
とりあえず、朝飯 … いや、探索か? 人が死んでるかも。
少し悩んでから、ぺちと頬を叩いて部屋に出る。
探索しよう、1人2人は見つけて一緒に行動したい。
誰かいないか、そう考えて、廊下をほつき歩いてみる。人影が無 … あ。
葛葉 「 弦月さぁん! 」
弦月 「 ん? あ、どうも。ちょっと良いですか? 」
葛葉 「 おぉ、どしたんすか 」
そこに居たのは 弦月藤士郎だった。
しかしその顔は穏やかとは言えず、焦ったような顔だ。
話しかけるやいなや、彼が悩みの種を話してきた。
弦月 「 晴くんが見当たらなくて … 。ほら、前からよく徹夜するんですよ彼。だから体がついてきてないんじゃないかと思って毎朝起こしに行ってるんですけど、部屋に行っても出てこないですし … 景くんも知らないって言ってたので。 」
おっと?? 俺はまずその言葉が頭に浮かんだ。甲斐田が居ない? 寝てる … とかではなく?
葛葉 「 ほぉ …… 最悪の可能性は? 」
弦月 「 … 一応、想定はしてます。でも … 信じたくなくて、 」
俺が発した言葉に、弦月さんは目を見張った。でも、その後すぐにこくと頷いた。拳に力が入っていることは分かって、本気で信じたくないと思ってるのが伝わってくる。
葛葉 「 … じゃ、一緒に探しに行きましょう。まだ生きてるかも。 」
弦月 「 … 景くんも呼んできます。 」
葛葉 「 おけーい。 」
まだ希望はある、そう思って、彼へ言葉を告げたら、タッタと長尾景の元へ走っていった。
その後長尾さんとも合流し、3人で捜索が始まる。
葛葉 「 食堂! 」
長尾 「 いなぁーい! 」
葛葉 「 風呂! 」
弦月 「 いない 」
葛葉 「 プール … ん? 」
プールに繋がる更衣室、そこに着いた頃、俺は異変に気付いた。
葛葉 「 … 血の匂い、 」
長尾 「 マジ? 」
弦月 「 マジか 」
口を揃えて2人は驚いた。
俺はその反応に思わず笑いそうになったが、そんな空気でもないので頑張って笑いを押し殺す。
まだ微量だからあれだけど、じゃあこの先に 死体があるのか? 一体誰の? 甲斐田の?
長尾 「 よーし行こう 」
弦月 「 そうだね 」
葛葉 「 判断が早ァい … 」
俺が混乱してる間に 2人はもう決断したらしく スタスタ更衣室を通り抜けていく。
俺は咄嗟にその言葉を漏らして、2人について行った。
やっぱり慣れてんのかこういうの、だとしても大分ヤバいぞコイツら。
この先で仲間が死んでる可能性が高いのに、甲斐田が死んでる可能性が高いのにこんな軽く行けるんだから。
俺は2人の後ろ姿を眺めた。 そしてあることに気付いた。
長尾景は 拳を強く握っている。 弦月藤士郎は 微かに肩が震えている。
あ、2人は覚悟してるんだ。この先に、仲間の姿があったとしても見つけなきゃいけないって。
そして信じてるんだ、 甲斐田じゃないかもしれないって希望を。
そして遂にプールが見えてきた。
葛葉 「 何もねぇ 」
長尾 「 わかるぅー、 」
弦月 「 でも僕らがわかるレベルの血の匂いはするね 」
弦月さんの言葉に2人で頷く。
当たりを一通りみまわしても、死体らしいものは見つからなかった。ただのプールっていうか、てか施設みたいなプールだ。とても広い。
てことは、プールの用具倉庫とか … 。
そう思って、倉庫周辺に来た時に察した。
あ、ここに死体あるわ。 と。
血の匂いが格別に濃いんだ。
長尾 「 … 反応的にここにあるんね! おっけー 開けまぁす 」
葛葉 「 え ちょ 早 」
スパーン と長尾景が扉を開けると、その先にあったのは …
弦月 「 …… ぁ、 」
長尾 「 ……… うわ、 … ハル、 」
変わり果てた 甲斐田 晴 の姿だった。
《 ピーンポーンパーンポーン! 》
《 死体が発見されました、ライバーの皆さんは、直ちに プールの用具入れまで集まってください。 》
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甲斐田ぁぁぁ...
甲斐田さ〜ん(߹ㅁ߹) ᒡᑉᒡᑉᐧᐧᐧ