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誰にも会ってはいけない

誰にも会ってはいけない

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22

第2夜 ミッドナイトキャンパス⑦

♥

131

2022年02月04日

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この物語はフィクションです。

実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません

「アアア……アア……アア……」

 影からはそれまでの濁(にご)った声ではなく、どこか人間っぽい声が発せられた。

「本当に、ジャック……なのか?」

 影はくねくねと身体を揺らしながら、それでも何かを伝えようとしているようだった。

 顔の中心がゆがみ、あの醜悪(しゅうあく)な口が顕(あらわ)れる。

 思わず逃げようと足を引いた。だが。

「ま、って……くれ」

 そう、発せられた声に背筋が凍った。

 ベルが、鳴るのではないか。これは、「誰か」に含まれないのか。

「まってくれ……やっと、やっと……まともに、声が、出せる」

 不快な音をまぎれさせたまま、影はそう言った。ベルは鳴らない。

「佐伯君……? 大丈夫か?」

「大丈************************

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