TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
僕らの14つのメモリー

僕らの14つのメモリー

「僕らの14つのメモリー」のメインビジュアル

20

5つ目の思い出のかけら②

2022年08月08日

シェアするシェアする
報告する

「よーし!じゃあかいと!いつも通りりょうに命令を言いたまえ!」

ゆうたの掛け声の後こう言った。

「じゃあ後でジュース奢ってくれ。」

「けんじさんよぉ〜。毎回それじゃないですかー。」

「何が言いたいんだよかいと。」

「盛り上がりが足りなぁんじゃねぇか〜?」

「あのっ、、、、ちょっと提案いいかな。」

病気以来少し自信がついたのか、今までの提案は8割以上がはるきだったが、なおきもよく提案してくれるようになった。

「どうしたんだ?」

「もう僕達最後のテストが再来週の学年末テストなんだよ。来年は受験生だし、クラスもバラバラになるし、だからさ、最後はみんな目標を言って,全力で頑張ってテスト勉強しない?」

「そういやこれが最後のテストか。」

「え〜めんどくせ〜」

勉強嫌いのりょうは早速否定する。まぁ俺もお節介は焼く方だ。

「こんなのどうだ。なおきの言った通り取り敢えず目標を決める。その目標によってチームを決めてその合計点で競い合うってのは?」

「いいねぇー。」

かいととはるき、ゆうたは予想通り乗ってきた。意外だったのはなおきも目をキラキラさせていることだ。

「りょうはどうすんだよ。」

はるきも意外とみんなを見ている。乗り気じゃないりょうに聞いていた。

「まぁ俺もノリはいい方だ。みんながやるんならやるよ。」

「野郎ども!今回の目的とやらをオシエタマエ!」

「ゆうた、さっきからどういうキャラクター設定なんだ。」

いつも通り支離滅裂な会話をかいと立ちがしている。

「じゃあ俺から言うな。最近超えてないし、学年末だから450が目標ってところかな。」

「真面目じゃねぇか。」

「どこがだよ。450は頭悪いだろ。全教科何点取ればいいんだよ。」

やっぱり会話の中心にいるのはゆうたとはるきだ。

「じゃあ次俺なー。平均点超える。」

唯一と言ってもいいほどの足手まといがまた大きな目標を抱えたもんだ。脳まで筋肉パンパンのこいつが平均点なんて無理だろ。

「次僕行くね。、、ゆうたくんより上の点数取る。」

少し周りが静まり帰った。こう言うのをお化けの通り道と言うらしい。

「お?なんだ?宣戦布告か。やってやんよ!全力で相手してやる!でも俺の目標はいつだって500点だ!」

「あーあ、超えられない目標立てちゃった。」

「なんだよかいと!全部満点取ればいいんだから、理論上行けるだろ!」

『理論上』そう言う言葉を使えて満足しているのだろう。ドャりすぎだ。

「理論上も無理なんだよバカ。500点を超えなきゃ行けないのに、500点がマックスなんだから越えようないだろ。」

「こまけぇなぁ。そんなことどうだっていい。目指すは満点だ!」

「じゃあ最後俺か、けんじよりいい点数取る。」

お前もか、なんで男ってのはこうも勝ちたがるのだろうか。はぁ、

「まぁ無理だと思うが頑張りな。」

「じゃあチーム決めるか!普通に簡単にすると俺となおき、かいととはるき、りょうとけんじになるんだが、、、、」

「そうだな問題はゆうた、なおきペアだな。ゆうたに勝ちたいってなおきがゆうたに教えてもらうの色々アレだ。だからまぁりょうとゆうた交換がいいんじゃ無いか?」

「おい!それけんじが俺みたいな足手まといを捨てたいだけだろ!」

「クッソ、バレたか」

「まぁ俺とりょう交代でいいんじゃね?」

という事でチームは

ゆうた、はるきペア 

かいと、なおきペア

りょう、俺  ペアとなった。

こんな感じでよく分からないチーム戦が始まった。

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;