微新人組かもしれない。
.
zm 視点 ”
「… ねみぃ 、」
目を開けて、べっとから身体を起こす。
窓から差し込む光に目を細めながら、布団を上げた、…が、
そこで何か違和感を感じた。
自分の部屋、…では無かったのだ。
…
!、?
毛布を蹴飛ばして、べっとから降りる。
…
壁に掛かっていた鏡が視界に入った瞬間、
俺は、いや、… あいつは…
目を見開いて固まった。
…
視界の先の鏡の中。
そこにいたのはひどい寝癖と
大きめな部屋着に身を包んだ
彼、…チーノがいたのだ。
…
うそ、…やろ、?
鏡に近づいてチーノと目を合わせる。
…
少し手を動かしてみると
勿論、鏡の中のチーノも動く。
…
俺、チーノになった…
???
…
しばらく鏡を見つめていたが、
そういえば、チーノのあの癖のある
丸眼鏡がない事に気づいた。
「目つき、…こわ」
何時もの、のほほんとした彼とは
思えないほどに
目が鋭く、
なんか、…こわい
目をしっかり開いてるつもりだが、
それでも鏡の中の目は細いまま。
…
あれ、でも
眼鏡無くても全然見えるやん、?
てっきり視力が悪いのかと思っていたが、
全くそんな事はなく、
しっかり小さな文字も読める。
…
こいつ、なんであんな変な眼鏡つけとるんやろ、…
…
鏡の前でそんな事を考えていた時…
部屋の扉が開いて、
思わず身構える…
“ がちゃ “
… !、!!
扉を控えめに開けて顔をちらりと覗かせたのは、
…
俺、や。
zm「うぁ、っ…」
びく、と肩を跳ねさせて
俺の声で情け無く驚く俺じゃない俺。
(???
…
ci「だれや、御前…」
自分じゃ無い事は確か。
状況的にチーノなのか、と思い
上記を尋ねると、
彼は再びびく、と肩を震わせて
ゆっくり口を開いた。
zm「御前、…です、けど…」
自分がおどおどしてるところを見て
少しいらつく、
御前、…ッて事は、
今俺はチーノやから、
目の前の俺はチーノッて事か、???
zm「もしかして、ぞむ…?」
ci「せや、」
zm「…、!」
酷く安心したように
胸を撫で下ろしたチーノは
部屋に入って扉を閉めた。
…
zm「え~ッと、入れ替わって、るッぽいな、…」
ci「やな、…」
zm「心当たりは…?」
ci「無い。」
zm「…俺も。」
…
目の前に自分が座っているだけでも
十分可笑しいのに、
ちょっとした話し方の癖などがチーノそっくりなのが変。
…
zm「どゆことぉ…」
頭を抱えて机にうつ伏せる俺、…じゃなくて、チーノ。
ci「な、なんが御前、… もっと俺ッぽくできんの?」
zm「ゾムっぽく、…?」
ci「ん。」
zm「無理やろぉ…」
zm「…そーいえば眼鏡、つけて、」
俺の、いや…チーノの顔を見詰めた俺、じゃなくて…チーノは
眼鏡が置かれた机を指さした。
…
立ち上がって眼鏡を持つ。
やっぱり、これサングラスみたいになっとるだけで
レンズは入っとらんやん。
…
ci「別に見えるで、?」
zm「いーから、!!」
ほぼ無理矢理つけさせられた俺はふと時計を見た。
ci「…朝飯、」
zm「…え、? …嗚呼、腹減ったな、」
針はちょうど7時。
朝御飯の時間を指している。
、、、、、
ci「行くかぁ…」
zm「えっ、このまま、…?」
ci「ん。御前ずっと俺ん隣居れよ。」
zm「ほ、本気で行くん…?、!」
…
止めようとするチーノを横目に
扉を開けて長い廊下を歩く…
嗚呼、チーノの部屋一階か、
…
少し迷いながらもなんとか
食堂へ辿り着く。
追いかけてきたチーノ、…いや、俺も、やっと追いついて
俺の隣へ立った。
“ がちゃ ”
俺らは2人で食堂の扉を開く…
kn「お、!遅かったな!!」
sho「なんで2人共部屋着で来たんw」
rb「2人で来んのは珍しいなぁ、?」
…
バレそうやけどバレてないっぽいな、…
よし、
隣ですごく焦ってるチーノを見て、笑いながら席についた。
勿論、チーノも隣に座る。
…
ut「あれ、ショッピまだなん?」
tn「チーノ知らんの?」
周りを見渡すと確かにショッピが居ない…
あー、何時もチーノと来るんやっけ…
…
ut「チーノ?大丈夫か」
rb「…チーノ~、?」
…
え、…ぁっ…、!、!
俺がチーノやんけ 、っ !!
すっかり忘れていて、
慌てて返事をする。
tn「チーノ大丈夫か、?」
…
ut「何時もン事やろ。」
…
確かに、まあ…
何時もチーノこんなんやんな。
ふと、隣の俺をみると
すごく嫌そうな顔をしていた。
( w
sho「はよ起こしてきたら?」
ci「え、っ…俺が…?」
sho「御前しかおらんて」
ci「え、…でも、…」
ちらりと隣に座っている
本物のチーノを見る。
…
zm「…」
チーノはただ真顔で何も言わずにすまし顔するだけ…
おれ、こいつにこんな奴って思われてんのか、??
…
まて、
こいつ…
びびりすぎて固まってんな、
( ww
…
まあ、余計な事する
シャオロンとかじゃなくて良かった、
…
ショッピ、起こし行くかぁ…
~
ショッピの部屋なんて
行くのはほとんど初めて。
慣れない廊下を駆け足で
ショッピの部屋へ向かった。
…
ci「ショッピー、…? 入るで」
一応ノックと声かけをして
扉を開く…
…
shp「ん、なんやチーノか…」
部屋の中には
まだ眠そうにして
べっとに座った
彼、ショッピがいた。
…
ci「あれ、起きとったん…?」
shp「いや、ノックするから誰かと思って今飛び起きた…」
ci「え、っ ああ、ごめん」
…
彼奴何時もノックしないん?
中の人寝てんのに、?
…
shp「今日、どうかしたん…?」
ci「えッ、…?」
shp「起こすン遅いし、…部屋着やし、距離遠いし…」
…
しょ、しょっぴ 、こわ
寝起き30秒で
もう見破られてんねんけど、
…
ci「いや、別に…!どうもしてへんよ、?」
…
出来るだけチーノっぽく返しては
早く食堂へ行こう、と促した。
~
ci「ショッピ連れてきたで~!」
shp「…ちーす、」
…
なんとかショッピを連れて食堂へ戻る。
お、俺結構チーノの真似上手くね
??
…
あ、
そういえば
今おれの中のチーノも
なんかいい感じに…
…
tn「…ゾム、大丈夫か、?、!」
sho「びょ、病気ちゃう…?」
rb「いや、敵国からの精神攻撃の可能性も、…」
em「ぞ、ぞむさん…」
…
なってなかったわ。
( 、
多分続くよ!!
短編ッてなんだっけ!!