例の四時間目。私は廊下を歩いていた
そうしたら、教室から聞こえて来たのだ。
「この化け物!!」
数秒後疲れた目をした彼が服が開けた状態で走っていった
一体、私がいなかったこの一か月で何が起こったのだろう……、
暫くすると、クラスメイト達は舐めているようにゆっくり彼の後を追った。その中でヒョードルだけが、笑っていた
心配になり外を見ると、如何やら人だかりが出来ていて不安になった私はその大群に近寄った
「い”や”…!!や”め………て…」
其処には、服を脱がされている彼がいた
大人数で一人を蹂躙し、支配するのが楽しいか?
「おい!!巫山戯るな!!何をして居る!!!」
臆病者達は私の怒号を聞くなり一目散に逃げていく
よかった、何とか防げた、
未だに立ち上がられない彼を抱き締めた
小さくなった体が熱いのは、夏だからだと思いたい
「……ごめんな、…もっと早く………情報が掴めて居たら…、、、」
彼の頬に水滴が溜まっては落ちてゆく
何を思ったのか、彼は趣に服を自分で脱ぎ捨てる
「ほら…、犯したいなら犯したら良いじゃん」
止められなかった、だって、彼の身体には無数の殴られたような痣と性的暴行の痕があったのだから、
ごめんな、助けてやれなくて、
「だって、きみは…きょうしじゃないんだからさ」
「なん、で、、、、それを、、、」
何故、彼が其れを、?
「ふふ、乙女の秘密、だよ。」
悪戯に彼が笑った
嗚呼。やっぱり諦められない、だって、、本当は君が好きだと叫びたい、
「やっぱり、私はお前が、、、、」
ただ、其れを口に出すのは辞めた
それから、数日後だった、
「ヒョードルと、ニコライが心中し、、、
ヒョードルが死亡、ゴーゴリが意識不明、、、、だと、?」
突然のト報に私は思考が停止した
勿論私は仕事を擲ってでも入院中のゴーゴリに会いに行く、
未だに意識は戻っていなかったが、手を握ると微かに反応があった
「ふぇー…………、じゃ、」
私が君を拒んだ日からすでにその瞳に写っていないのだと思っていた。あんな笑み、、見せられたら
其の時ぎろりと目を見開いた彼が涙ぐむ私を見た
「いやだ、、、、こないで、ばけもの、、おかさないで、、、、ごめんなさい、ゆるしてください、」
けれど、彼を助けられなかった私に天罰が下ったのかもしれない
「ごめんな、助けてやれなくて、」
最期に、私はゴーゴリを犯し、フョードルを虐めた主犯格の男にナイフを向けた
後悔など今更何もない
「何故、こんな事をした」
喉元に突き付けられる刃先に怖気ついた奴はつらつらと話を並べる
「あいつ、ヒョードルの奴、、、俺の彼女を寝取ったんだよ!!!!だから虐めてたらあいつがゴーゴリを売ったんだよ!!
お前に全てばらして、お前たちがキスしてたってな!!!
他にもあるぜ、フョードルがゴーゴリに逆レイプされただとか身体を売ってたとかなぁ!!!!」
全てを聞いて、今までバラバラだった点と点が線で繋がった気がした
「真逆、、!!!そういう事か!!この外道がッッッ、!!!!」
全てを悟ったシグマには手も足も出ず、慟哭する
「全部言ったから、許してくれるよな!!」
ヘラリと嗤い許しを乞う奴の胸を切り裂いた
「クソッッッッッ!!!!ド屑が、!!」
後、遺体を蹴り飛ばした
蹴り飛ばされた遺体は教室の壁にぶつかった
「十数年間熟成された猛毒に一滴の解毒剤を落としても何の意味もありませんから。」
奴は、幼い頃からゴーゴリに刷り込んでいた。自分だけは彼の味方だ、と
そして、態といじめられるような行動をした
何故ならばゴーゴリが庇う事を知っていたから
ゴーゴリがいじめられる様に仕向けた後、私が彼を振ることを利用して孤立させ…………心中か、
「はは、所詮私は秒針が少し狂った程か……巫山戯るな、」
今日は、私の罰が下される日。
結局容態が悪化し、ゴーゴリは死んだ
皆死んだ、殺された
きっと事件の殺意の高さから私は死刑だろう
ゴーゴリ、私もそっちに…
「被告人を、無期懲役に処す」
シグマさん。僕の物語から逃れられるとでも思いましたか?
全ては……僕の思惑通り。
沢山のいいねありがとうございます
ポケベル変換表と調べてみてください
コメント
1件
連載お疲れ様でした!!もうポケベル変換表調べてみました、解読した所愛だなんて…?かな、もう天才ですね…ありがとうございました!!