宮舘は、渡辺の家に急いだ。

鍵を開けて中に入る。

出かけたかと思ったが、ソファでコーヒーを飲んでいた。

渡辺ー入って来んな。

宮舘ーごめんなさい！

渡辺ー何が？

宮舘ー意地悪して、ごめん。

渡辺ーそれだけ？

宮舘ー目黒との仲を疑ってごめん。

宮舘は床に正座している。

渡辺はソファにゆったり座っている。

土下座した宮舘が恐る恐る渡辺を見るとまだ怒っている。

宮舘ーあんなの嫌だったよね、無理に言わせてごめん。

渡辺ー腹減った。

宮舘ーうちに行こう。ご飯作るから。

渡辺ー目黒はなんて言ってた？

宮舘ー友達ですって。

渡辺ー当たり前だ。腹減った腹減った。

宮舘ーだから、うちに行こう。翔太んち何もないから。

渡辺ータクシー止めてこい。

宮舘ー分かった、すぐおいでよ？

宮舘は、タクシーを捕まえるため、表に出た。

渡辺は目黒にLINEした。

LINE

仕方ないから許すことにした。

今から美味しい晩ご飯食べる。

宮舘ー翔太ー！

渡辺ー今行く。

宮舘ータクシー待たせてるから。

渡辺ー分かった分かった。

タクシーで宮舘の家へ。

急いで晩ご飯を作っている。

渡辺はいつものようにダイニングから見てる。

宮舘ーあり合わせでごめん。

渡辺ー美味しい。

宮舘ー機嫌直してくれた？

渡辺ー次はないからな。

宮舘ー肝に命じます。

渡辺ー当分しないから。

宮舘ーえ〜。

渡辺ーあんな、意地悪だと思わなかった。

宮舘ーあれは・・。

渡辺ーとにかく、当分ないから。

情けない顔をした宮舘。

渡辺は平然としている。

ニヤリと笑いながら渡辺が言う。

渡辺ー目黒と舞台観に行って面白かったら考えてもいい。

宮舘ー頑張る。

渡辺ーそれまでは、俺に指一本触れるな。

宮舘ー翔太！

渡辺ーいいな。

宮舘ー・・我慢する。

渡辺には勝てないのに無茶なことするからこうなるんだ。

渡辺を怒らせてはならない。

改めて、宮舘は思う。

完