コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主要登場人物一覧
望月輝人(27)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(24)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
新島雄士(20)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
森田瑛人(19)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
伊山新介(19)…近畿方面隊警備科所属
松浦風雅(34)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(31)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(48)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班班長
三島和志(51)…近畿方面隊長
岸田正龍(39)…国家保安庁2代目長官
……………………………………………………………
人質の救出が終わると男達は、赤木率いる機動第1作戦班によって拘束された。
その後、男達は大阪府警に拘束された。
大阪府警での取り調べで男達は、借金を抱えており相馬からの闇バイトに関するメールを受けてバスジャックを起こしたと主張。
その後、警察車両に追跡されてる事を知ると男達は近くの中学校に侵入し立てこもることを決めたと供述した。
その頃、国家保安庁近畿方面隊の赤木は除隊に向けて着々と準備を行っていた。
「本当にやめるのか?首席監察部に処分の再検討を要請するのも……」
三島が言うと赤木は三島に軽く頭を下げた。
「世話になりました。これからは、ひと足早く定年後の生活を歩んでいきたいと思います。片目を失ってから何かと職務に支障をきたしてましたし、もう俺の国防最前線での人生はここで終わりなのかなと」
「そうか…」
「機動第1作戦班の後は任せました。」
そう言うと赤木はそのまま近畿方面隊舎を後にした。
その時、偶然隊舎の周りを走っていた望月と会った。
「赤木さん…」
「望月か。」
「……あの、俺」
「なんだ?」
「まだ赤木さんに教わることはあると……」
「もう教えることはねーよ。胸を張れ。お前らはもう1人前の国保隊員だ。準隊員だけどな笑」
「ありがとうございました」
望月は涙を浮かべつつ敬礼の姿勢をとった。
赤木は軽く望月の肩を叩くと近畿方面隊舎を目の前に敬礼の姿勢をとった。
「そうか。わかった。赤木に変わる次の班長だがこちらから1人派遣させるつもりだ」
「わかりました」
岸田から連絡を受け三島は次の機動第1作戦班長の就任準備を行っていた。
午後2時
近畿方面隊舎に1人の男がやってきた。
「失礼ですが」
男に守衛の隊員らが声をかけた。
「国家保安庁総監本部特殊科から今日付で配属になった吉良晃二だ。」
「し、失礼しました」
守衛隊員らは吉良に敬礼した。
吉良はそのまま隊舎に入るとつけていたサングラスを取った。
「降格か?なんで急に近畿方面隊に。」
そう呟きながら吉良はそのまま歩き始めた。
「失礼します。吉良晃二です」
「近畿方面隊長の三島です。まーそんなかしこまらずに座って座って」
「失礼します」
「君には今日から第4区域機動第1作戦班の班長として任務についてもらう。いきなりですまないね」
「彼の後釜ですか?礼儀知らずの彼の」
「まーそう言わずに」
「部隊は今謹慎中とお聞きしましたが」
「それがね、何か、準隊員教育の一時中断だけになってね、部隊としての仕事はこのまま通常運転で行われることになってね」
「なるほど」
その時、隊長室に1人の男が入ってきた。
「失礼します」
「おっ来たかを紹介するよ機動第1作戦班副班長の水島くんだ。」
「水島です」
「吉良だ。」
そう言うと吉良は机に自分の名刺を置いた。
「東京大学法学部を首席で卒業し防衛省に入庁。防衛省から国家保安庁へ出向。国家保安庁首席監察部を経て特殊科理事官に就任、その後近畿方面隊にってめっちゃキャリアじゃんこの人」
待機室で新しく班長に就任した吉良の情報について望月らが話していた。
「てか、これどうやって手に入れたんだよ?」
片倉が聞くと河内が自慢げに話し始めた。
「俺の兄貴、国保総監本部のキャリアなんだよ。兄貴に頼んだら1発でこの資料が手に入ったって訳。俺すげーだろ?」
「お前はなんもしてねーじゃん」
片倉が言うと河内は軽く笑みを見せた。