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12

kr×na(後編)

♥

403

2023年02月26日

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今回で終わりです




きりやん視点


あのことがあって以来、なかむと喋っていない。


何度か話しかけようと思ったが、なかむを傷つけた罪悪感からなのか、なかなか行動に移せなかった。


でも、時間が解決してくれるのを待つのは嫌だ。


だから、今日の帰りに謝って、

自分の気持ちを伝えようと思う。


あの時はあんなこと言ってごめんね、

ずっと好きだったよって。


――放課後――


「なかむ、一緒に帰ろ」


軽い感じで言ったつもりだったが、

思ったより低い声が出た。


心臓が痛い。

口がカラカラになって、手は汗で湿る。


「……!!!」


なかむ、すごく驚いた顔をしてる。


そりゃそうだよね。

しばらく話してなかった上に、「なかむには言えない」なんて酷い言葉を言ってしまったんだから。


「うん、いいよ。」


✧• ───── ✾ ───── •✧


なかむ視点


あれ以来、きりやんと話していない。


あのきりやんの態度、絶対俺のこと嫌いになったよね。


だから俺は話しかけるのが怖かった。


もうきりやんとは仲良くなれないのかな……


それに、今のままじゃ、俺がきりやんのことが好きだってことも、伝えられない。


ヤバい、泣きそう。


俺は下唇を噛みしめた。


「なかむ、一緒に帰ろ」


「……!!!」


きりやん……

どうして……


でも、嬉しいな……


きりやんの方から話しかけてくれるなんて……


「うん、いいよ。」


✧• ───── ✾ ───── •✧


きりやん視点


帰り道、いつもなら他愛ない話で笑いながら

帰るのに、今日は会話がない。


俺はその気まずい沈黙を破るように

口を開いた。


「あの、なか……」


「きりやん!なんで俺のこと避けるの?」


「……っ……だから、それはお前には言えないって……」


「お願い、きりやん。教えて」


真っ直ぐに俺を見つめる大きな瞳に

見つめられ、俺はついに言ってしまった。


「……………クラスのやつに、なかむが俺のことを好きって話を聞いて」


「え?」


「それで俺、どうすればいいのか分からなくなっちゃって……」


「じゃあ、きりやんは俺のことが嫌いになって避けてたわけじゃないの……?」


「そんなわけないだろ!だって……」


俺はなかむの肩に優しく手を置き、

真っ直ぐに大きな瞳を見つめて息を吸った。


「俺はずっと、なかむのことが好きだったんだから」


「……!!!」


✧• ───── ✾ ───── •✧


なかむ視点


「あの、なか……」


俺はきりやんが話終わるのも待たずにずっと聞きたかったことを聞いた。


「きりやん!なんで俺のこと避けるの?」


「……っ……だから、それはお前には言えないって……」


「お願い、きりやん。教えて」


俺、きりやんに1人で悩んでほしくない。


それに、嫌いなら嫌いって、はっきり言ってほしい。


そしたら俺も、諦めがつく。


「……………クラスのやつに、なかむが俺のことを好きって話を聞いて」


「え?」


心臓がドクドクと音をたてる。

ドキドキしすぎて気持ち悪い。


「それで俺、どうすればいいのか分からなくなっちゃって……」


今、ちょっと心が軽くなった気がする。


もしかして、嫌われてたわけじゃない?


「じゃあ、きりやんは俺のことが嫌いになって避けてたわけじゃないの……?」


「そんなわけないだろ!だって……」


きりやんの手が、俺の肩に乗る。

すごく優しい手つき。


どこか熱を帯びた優しい真っ直ぐな視線。


期待するな、期待するな……


そう思っても、胸の鼓動は速くなるばかり。


「俺はずっと、なかむのことが好きだったんだから」


「……!!!」


「ほんとに……?それ、嘘じゃない……?」


「嘘なわけないじゃん。なかむと話せなかった間、ずっとずっと寂しかったし、辛かった。」


「それに、なかむを傷つけたままでいるのも

すごく苦しかった。」


「ごめんね、なかむ。

辛い思いさせて、ほんとにごめん。」


「ううん、大丈夫だよ」


「なかむの気持ち、教えて」


「俺もきりやんのこと、ずっとずっと大好きだったよ!」


✧• ───── ✾ ───── •✧


きりやん視点


「俺はずっと、なかむのことが好きだったんだから」


言っちゃった……


めっちゃ心臓ドキドキしてる。


「ほんとに……?それ、嘘じゃない……?」


「嘘なわけないじゃん。なかむと話せなかった間、ずっとずっと寂しかったし、辛かった。」


「それに、なかむを傷つけたままでいるのもすごく苦しかった。」


「ごめんね、なかむ。辛い思いさせて、ほんとにごめん。」


「ううん、大丈夫だよ」


俺は、真っ直ぐな視線をなかむに向け、

口を開いた。


「なかむの気持ち、教えて」


「俺もきりやんのこと、ずっとずっと大好きだったよ!」


俺は、いつものあの、眩しくて優しい笑顔を向けるなかむの唇に、そっとキスをした。


「ん………///」


「大好きだよ、なかむ」


✧• ───── ✾ ───── •✧


後日談


無事に付き合うことになったきりやんとなかむ。


きりやんは同じクラスのシャークんに、

なかむは幼なじみのきんときに、

毎日惚気話をしてるんだとか……。




長い最終話でしたね……

最後まで読んでくれた方、いいねをつけてくれた方、本当にありがとうございました!


そして、ネタ切れの危機に瀕している私を

誰か救ってくださいませ……


私の作品の2つ目のチャプター「リク募のお知らせ」のコメント欄にぜひともリクエストお願いします🙏


こんな作者ですが、これからも応援よろしくお願いします𓈒𓂂⋆͛📢⋆


それでは〜👋

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