第1話 です
水 side
夏休みの 真っ只中 。
僕は 兄弟がいないので 1人でおばあちゃん家へ お泊まり 。
水 ) …
) いむくん 、 そこでぼーっとしてて 暇じゃないのかい ?
水 ) … うん
) そうかい …
畳の上で じっと庭の方を見つめる 。
庭の花壇には 向日葵が 青空高く咲いている 。
吊り下げられた 水色の風鈴は 涼しい風にゆらゆらと 揺れている 。
) いむくん スイカ食べないかい ?
水 ) … たべる
大きなスイカを 何個かに分けて切り 、
僕は 1番大きなスイカに かぶりつく 。
水 ) … ( もぐもぐ
みずみずしいスイカは しゃりしゃりと音を立てる 。
) いむくんは スイカが好きねぇ 、
水 ) … ? ( もぐもぐ っ
壁にかけられた 麦わら帽子 。
それは昔 、 僕が小さい頃 よく被っていたお気に入りの帽子 。
幼水 ) みてみて ~ っ !! おっきー ひまわり っ !!
母 ) わぁ 、 すごいねぇ っ ✨️
幼水 ) うん っ ! ✨️
どんなときも 僕は麦わら帽子を離さなかった 。
今振り返ると 、 どれも懐かしい思い出だ 。
) うにゃあ っ …
おばあちゃん家の 白猫が
暑さでバテて 冷たい床の上で伸びる 。
僕は スイカを片手に 、 もう片方の手で 猫のお腹を わしゃわしゃと撫でる 。
) に゛ゃあ゛ っ
お腹を撫でると すぐ戦闘モードに入って 爪を立ててくる 。
地味に痛い 。
水 ) ごめん ごめんって
空の入道雲は どこまでも高く伸びる 。
あの大きな雲の下に 何人の人がいるのだろう
僕は スイカを頬張りながら 1人 入道雲を
ぼーっと眺める 。
続く
コメント
6件
言葉に出来ないくらい神。 最高
神作ありがとぉぉっ!✨ やっぱあめちゃんの書き方好みすぎるぅ...。💕 寝る前にこんな神作見たら寝れなくなっちゃうぅぅ...(