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【十三話】またニュースに載っちゃった日。

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2024年04月04日

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夢を見た。あおさんにナイフで刺される夢を…刺された瞬間目が覚めたんだ。

「はぁはぁ、ゆ、夢…」

夢にしては結構リアルだった。本当に怖かった。

「大丈夫か…?」

がくさんが心配した表情で何故か出ている涙を拭いてくれている。

「殺される夢を見ました、あおさんに。怖かった…」

そう言って思わず泣いてしまった。

一ヶ月前の私なら、誰でもいいから殺されたかったはず。なのに今は殺されたくないのか、分からなくなってしまった。

「結局私は、元の生活に戻るのでしょうか。親にクラスメイトに、戻るべきなのでしょうか…」

そうするとがくさんは私の首にナイフを向けた。目が合う。

「俺がナイフ向けると怖くないんだな」

そう、なぜだろう。がくさんに殺されると思うと怖くない。

「お前、俺以外に殺されるな。約束。」

そして渡されたのは可愛い白いクマのぬいぐるみだ。慰めなのだろうか…?

「可愛い…」

「ずっとこれ持っとけ。ポケットに入れとけ」

サイズは小さめだからポケットに入った。そして彼は出ていった。

親の元には戻りたくない。それなら彼に殺されてしまおう、そう思った。



私は顔を洗いリビングに行きテレビでニュースを見た。なるもいる。

『次のニュースです。昨日の深夜四時頃、ーー公園に一人の女性が、バリケードテープを潜り、公園内に入ったことが確認されました』

よ、四時頃と言えば…

「あ、これ依頼のとこじゃん。てか、人来ただけでニュースになんの?」

なるはそう言った。すぐ番組を切り替えようと思ったがなるが持っていた。終わった。

『その女性は、今行方不明になっているなのかさんなので はないかと、警察は捜査を続けているところです。』

完全終わった。

「…昨日外でたの?」

「…いえ。」

私は嘘をついたが、公園に仕掛けられていたカメラの映像がテレビ画面に乗っていた。

「嘘ついたよね?」

なるの圧はやばかった。

「正直に言って」

「…昨日、公園に行きました」



「うーん、結構まずいね。」

緊急みんなが集まった。はるさんは考え、みんなは黙然としている様子。もちろん私も。

「公園ちょっと距離あるし大丈夫なんじゃね?」

「いや、警察何でもしますし家に来られる可能性だってあるかと」

あおさんとなるさんはそう言った。

「…本当に申し訳ございませんでした」

「まずさーなんで昨日公園に?」

るいさんに聞かれた。答えようとした時がくさんが口を開いた。

「あの公園、俺とこいつが出会った場所。だからじゃね」

その通りですと頷いた。

「監視カメラぐらいあるか見とけよ… 」

「すみません、何も考えてませんでした…」

しゅうさんに怒られた。本当にその通りだ。

話し合ってはるさんが決めたのは、別のセーフハウスに移動するという事。予定日は五日後。その五日間で今来てる依頼を終わらせるらしい。簡単な依頼はるいさんとなるさん、しゅうさんは一人で出来そうな依頼を。そしてがくさんと私とあおさんは難しい依頼を任された。

(一ヶ月お世話になったな…)

「おーい!行くよ! 」

「はーい」

暗い夜の中、私は家を眺めそう思い、がくさんとあおさんと私の三人で仕事に向かった。



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