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【Another EDEN】 アナザーエデン

《第1話》    [約束]


彼は家に引き取られた。

どうやらかつてはここの父親は音楽家で

音楽の神とさえも呼ばれていたらしい。

ラークは必死になれようとした。

この家に。それは難しいことであった。

初めは簡単のようにも見えたが彼は異質

だったのだ。彼は常人ではない運動技能と

身体を持ち合わせていた。。

誰にもこれに気づく余地はなかった。


引き取られて数ヶ月で彼らの家族は旅行へ

行った。そこで彼らは自殺現場を目撃する___


12歳もしない少年が4階の建物から飛び降り

おうとしていた。次の瞬間少年は空中に落ち。そこで、皆が恐れる。

忘れようとする。逃げようとする。

しかし一人の男は翔ぶ。ラークは翔ぶ。

そう。翔んだのだ。4階を。人々は恐れた。

彼は助けたはずなのに。命を救ったのに。

見せかけの家族でさえも。


そこから彼は家族から恐れられて生きていく。

自分で気づくのも時間の問題だった。

彼はある日逃げた。この家を壊してはならない。そう思った。そして半月後、物語は動く。

〜半月後〜


商売人1「はぁ…、今日はやけに賑やか

じゃのう…」

商売人2「今日は記念日ですよっ

ほらアーラ王子の誕生日ですって」

商売人1「今日じゃったのか、通りでうるさい

わけじゃ」

果実屋のそばから何か黒い影が通る。

商売人1「ん?おいこらっ!盗人め!」

ラーク 「おじちゃん今日もありがとね〜!」

商売人2「ふふふっ、もう何回目よそれ」

商売人1「はぁ…、奴には疲れる。これだから

最近の若人は…」

商売人2「まぁいいじゃない、ラーク君なら

盗みはするけどいい子だし」

商売人1「お前さん、気づいてないのか?」

商売人2「え、なによっ、まさかっ…!!」

商売人1「盗まれたるぞお前さんも」

商売人2「ラーーーーーク!!!!はぁ…

しょぼん…」

商売人1「はーっはっは!やってくれたな

奴も!」

常連客 「ははっ、また屋上走ってますよ

じいさん」

商売人1「全く、規格外な体じゃのう」

ラーク 「これで2日はもつ!早くワーラの

所にいこう!」

彼は数分で隣町まで移動していた


隣町では


ワーラ 「お母さん友達と遊びにいってくる!」

お母さん「あらまた?時間までには帰るのよ」

お母さん「まさか、、またアイツじゃないでしょうね!?」

ワーラ 「お母さんったら、もう会わないって

いったでしょ?ただの友達よ」

お母さん「そうなの、まぁいいわ気おつけてね」

少女は家を出た

少しの時間が経つ

ラーク 「よっ、買ってきたぞ!お前が

ほしいって言ってたやつ!」

ワーラ 「わぁ!?びっくりしたぁ

いつも急ね。お母さんラーク君のことあんま

よく思ってないみたいだから派手なことしないでね?」

ラーク 「はいはーい」

ワーラ 「あとこれ“買った”じゃなくて

“盗った”でしょ?」

ラーク 「ぐぎぃ、バレた…?」

ワーラ 「全く、嬉しいけど、程々にね」

この少女の名はワーラ。ある日逃げてきた

ラークを見つけ同年代だが家のないラークの

お世話をしている。ラークは友人と思って

一緒にいつもいるのだが母親のような存在に近い。

しかしワーラには別の気持ちもあるようだ。

ラーク 「じゃじゃーん!」

ワーラ 「え、?、これ…!!」

ラーク 「ワーラがずっと欲しそうにみてた

指輪!あ、これは盗んでないよ?」

ワーラ 「ほんとうかねえ?でもこれ高かったでしょう?」

ラーク 「そこは気にすんなって」

ワーラ 「ま、ありがとっ、借りができちゃったわ」

ラーク 「何してもらおっかなー?」

ワーラ 「また考えてあげるわ。はい!今日の食事!」

ラーク 「いつもごめんねぇ」

ワーラ 「いいのいいの、私が勝手に始めたことだから」

ラーク 「俺が絶対一生守ってやるよ!」

ワーラ 「何言ってんのバカ!」

ラーク 「あ、待って、アイス食べよ一緒に」

ワーラ 「え?いちごアイスお願いね!」

次の瞬間ラークはいなかった。アイスを買いに

別の街へ出ていたのだ。ワーラはまつ。

指輪をはめて____


アイス屋「はいお待ちどうさん。いちごと

バニラアイスでーす」

ラーク 「ありがとうございますっ」

少し地が揺れる。

アイス屋「おっ?地震か?珍しいな」

ラーク 「………………」

アイス屋「お客さん?どうし、」

風がなびく、少年は空にいた。少年は

何かを感じた。危険を察知した。ワーラの危険を。


少年は数十秒で戻った。

おかしい。誰もいない。さっきまではあんなにも人がいたのに。奥から何かが見える。

少年は見た。その光景を。運命を。

街は半分が更地になっていた。血も残らない

ぐらいに。真ん中には一つの怪物がいた。

姿は禍々しい。目があるのかもわかない。

そこには

ワーラがいた場所であった。

おそらく原因はそいつだ。少年の心には

恐怖も哀しみもなかった。


そこのあったのは。


[怒りだけであった]


ーーー第一話完ーーー約束

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