TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

「あっ……。」

かおりくんの視線を向けている方に僕も向ける

そこには、サッカーを頑張っている、黒髪でパーマって言うのかな……。くるくるな感じでかっこいいイケメンが目に入った

「やっぱりイケメンだな」

かおりくんが言っていた人ってあの人のこと?

「かおりくんは、あの人に惚れているの?」

「えぇ、そ、そんなわけ……」とかおりくんは言葉を濁らせた

やっぱり……。

「かおりくんあの人のこと好きなんだ!」

かおりくんは焦ったように「ちょっと!声が大きいって!」と言った

僕は慌てて「ごめんね」と謝った

二人でかっこいい男性を眺めているとかおりくんが口を開いた

「ゆずが言うように、好きな人なんだ」

「でもさ、見て」と言いながらかおりくんは指を指す

僕は指を指した方をむくと15~20人ばかりのオメガたちが集まっているところに目がいった

「あれ、全部先輩のファンの人なんだ」

あ、あんなに沢山

「みんな先輩に恋してるってこと」

「実はさ、先輩ちょっと有名な企業の御曹司で、一条様と肩を並べるほどイケメンだから、一条様よりかは狙いやすいらしい」

そ、そうなんだ

「でもさ、ちょっと有名なだけだからさ、大手企業とのパイプの兼ね合いで政略結婚ってが噂になってるんだ」と悲しそうに話してくれた

「かと言って僕は、お金持ちの企業じゃないし、地獄のクラスだから諦めてるんだ」

「そうなんだ」

「昔は困ったことがあったらなんでも言ってこいみたいなこといわれたのになぁ~」

なんてことを話していると試合終了の合図なのかホイッスルが鳴った

そして、さっき居たオメガの軍団は、休憩場所に行き先輩にタオルを渡そうとしている

先輩は、それを断り自分のタオルで拭いていたが、何を思ったのかこちらを見て、走ってくる

ん?なんだろ……。

そして、先輩が「かおり~」と呼ぶ声がする

かおりくんはそれに気が付き、目を大きく見開いている

先輩は「かおり!ひさしぶりだな!」と声をかけた

かおりくんは戸惑いながらも、「はい!」と答えて仲の良い感じだった

先輩はかおりくんと挨拶を交わしたあと、僕の方に体を向けた

「かおり、この子誰?」

「えぇっと、ゆずです!」と紹介してくれた

そして先輩が僕の元へ近づき手を差し伸べてくれた

僕もその手を握った

すると、先輩は今までかおりくんに見せていた笑顔とは違い真顔……、いや、半分怒った顔で僕の耳元に近づき

「かおりを泣かせたらタダじゃ済まないからな」とドスの聞いた声で耳打ちしてきた

全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡【一次創作】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

10,567

コメント

1

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store