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「えっ、神羅さん1人でですか?」

「あぁ、それくらいの力はあるだろ。」

「そうだよ!建物とか人とか殺せば

いいんでしょ?」

神羅はドヤ顔をして答える、が

何一つ合っていない。

「バカ脳筋女、大まかすぎてすぐ

捕まるわ、そんな思考でよく今まで

捕まんなかったな。」

「うるさいなぁ須崎さんは、ならどう

攻略するって言うのさ。」

「あのなぁ、まずは敵の情報から集めて

敵地の構図、穴場となる場所を見つけ

タイミングを見計らうんだ。」

「そんな難しいことできるわけない

じゃん!」

「…ったく、しゃーねぇな、最初だけ

俺が着いてきてやるから、しっかり

学んどけよ。」

「はぁーい。」

舐め腐った態度に一瞬イラッと来たが、

ここは抑えることにした。

「それじゃあ、也雨子さん、君のこと

だけど、君は強い人に一時期預かって

貰います、闇來が壊滅すれば、普通に

暮らせますよ。」

「あ、ありがとう…ございます。」

也雨子は一瞬照れた。

「そんじゃあ、早速行動に移すぞ

神羅。」

「了解!」

俺達は事件のことは話さずに、也雨子さんを

無理やり能者警察署に預けた。

その後、俺は神羅にある特訓をさせる。

正直、能者警察の連中はあまり好きでは

ないが、その中でも一際信頼できる

人物に預けたので、大丈夫だろう。

「それじゃあ、神羅、闇來壊滅…と

行きたいとこだが、今のお前じゃ到底

無理だ。」

「はぁ!?僕をなんだと…」

須崎は神羅を睨みつけた。

「…」

「お前は隠密行動を知らない、故に

まだこの仕事は任せらんねぇ、

だから最初は半グレ組織をやる。」

「ふーん、ま、いっか」

「お前も聞き分けが良くなったな。」

「神羅…ね」


「ここの物件だ。」

須崎は半グレの基地の構造を

モニターに移し、神羅に見せた。

「どうなってんのこれ…やっぱわかんない」

「まぁ、聞け。」

「まず全体を見ろ、こことこことここに

窓が3つあるだろ?そして建物左下に

小さい部屋がある。恐らくそこがボス

の部屋だ。」

「なるほどねぇ、理解した!早く行こ!」

神羅は須崎の腕を引っ張って行った。

「ちょおい!」


2人の前には、小さい廃アパートが

建っていた。

「ふーん、雑魚しかいなさそうだね。」

「おい、油断すんな、最近は能力者も

増えてきている。相手の能力や技術も

分からずに突っ込むのは自殺行為だ。」

「え?でももうここまで来ちゃったじゃん」

「お前のことだから、どうせすぐ現場に

凸るんだろうと思って、情報は集めて

おいたんだよ、次回から気をつけろ。」

「準備満タンすぎでしょ…キモ」

ボカ!

「いってぇぁ!?」

「次、回から、気、を、つ、け、ろ!」

「はい…」

「まぁいい、裏の窓から侵入するぞ。」

「へい」

俺達は建物の2階の窓にハシゴをたて、

窓ガラスにガムテープを貼り、トンカチで

叩き割った。

「ちょっと!割れたらバレるじゃん!」

「テープ貼ると音出ねぇんだよ。学習

しとけ。」

2人は窓から体を入れ、部屋へ入った。

「ここはトイレだ、構成員はこの時間帯は

会議してっから、使用しねぇんだ。」

「なるほど。そこまで調べるかー」

「あぁ」

2人はゆっくりとトイレの出口の扉を空け、

顔だけを出す。

「ん..右側に2人、奥に1人だ。」

「神羅、俺が3人の意識を奪ったら

直ぐに身元を探れ。」

「分かった。」

「ふぅ…」

気重慶・瞬意灯

ボァッ!

放出された気が、勢いよく3人の

頭の後頭部に突進した。

「あっ!?」

「ぐぇ」

「ぉっ…」

バタバタバタ…

3人は一気に倒れた。

「神羅、今だ。」

「おう!」

元気よく返事をすると、神羅は

3人の服を漁り、ひとつのものを取り出した。

「これは…」

「それは名刺…だな、他組織との関わり

もありそうだな、代表の名前の書いてある。

しっかり保存しておけ。」

「…神羅、3人を隠せ、1人がこの部屋に

近づいてきた。」

「はいはい。」

神羅は3人を大きめのクローゼットに

放り投げた

「おいバカ!静かに隠せ。」

その瞬間、ドアが開かれた。

「おい!警備はちゃんとしているのか!」

部屋に入ってきた構成員は、部屋に

踏み入って、全体を見渡す。

気重慶・消極型

スゥッ…

「…あれ?」

クローゼットに隠れた神羅は

困惑した。

須崎の姿がないのだ。

「須崎さん…まさか、連れ去られて…」

バン!

クローゼットが勢いよく開かれた。

「えっ?」

そこにはクローゼットを開ける須崎の

姿と、倒れる4人目の構成員がいた。

「危なかったな、お前のせいで。」

「うっさいの!」

「てか、隠密行動っての、理解できたか?」

「うん、やり方全部理解しちゃった。」

「よし、なら、着いてこい」

「うん。」

須崎はドアを開け、会議室の目の前まで

行くと。

ズダァッ!!

「はぁぁ!?」

ドアを蹴り飛ばした。

神羅は驚愕し、困惑した

「な、なんだお前!?」

そこには5人の幹部とボスが

テーブルを囲み、会議をしていた。

「よぉバカ諸君、なんの悪事してんの?」

「っしね!」

幹部の1人がナイフを突き刺して

須崎に突っ込む。

「あーあ、歯向かったな?」

気重慶・気重圧

ドッッッ!!

「ぐぉぉ!!」

幹部、ボスは全員地面に伏せた。

「う、うぅう!」

「気を重力と融合させて操ってんだ。

お前らは宇宙規模の自然に抗えるか?」

須崎は後ろに突っ立っている神羅に

話しかける。

「神羅、こいつらはこのままにしとく

から、好きにしろ。」

そう言い放つと、須崎は煙草に火を

付け、どこかに行った。

「え….あ…」

神羅はしばらく呆然としていた、が

目の前には抵抗不可能な外道が6人も

ひれ伏している。もうすることは

決まっているだろう。

「うへへ…」

神羅は部屋に入り、ドアを無理やり

取り付けた。


「ふぅーー…」

須崎はアパートの裏で煙草をふかして

いた時だった。

「うぎゃぁあぁ!?!?」

「やぁやめてくれ!!」

「こんなことしな」

「あぁあぁぁぁあぁ!!」

悲鳴がどこまでも響いていた。

その後、少しすると神羅が

姿を現した。

「…てめぇ」

「ん?あいつらなら殺しとい」

ガッ!

須崎は神羅にチョークをした。

「えなになに!?く、苦しいぃ」

「白い服血まみれにしやがって…」

「ご、ご、ごめんなさぁぁぁあい!!」

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