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???「……ミク、どうしてここに人がいるの?」
ミク「…………」
瑞希「えっ?雪?確かにその声言われてみれば……」
絵名「……でもほんとに雪なの?
なんかナイトコードで喋ってる時と雰囲気違くない?」
奏「……雪」
???「……その声、K?」
奏「うん、そう」
絵名「本当に、雪なんだ……」
???「……えななんと、Amiaまで」
瑞希「よかった!無事だったんだね、雪!連絡取れないから心配だったんだけど、ほっとしたよ〜!」
瑞希「もしかして、ずっとここにいたの?あ、帰りかたがわからなくて、困ってたとか?」
???「…………」
瑞希「……あれ?雪、大丈夫?もしかしていなかったあいだ、何も食べてなかったりする?」
???「……うるさい」
瑞希「え?」
???「このセカイに来ないで。ひとりにさせて」
絵名「……何それ、どういう意味?ひとりにさせて、って帰りたくないってこと?」
???「……今、言ったでしょ」
???「私は、ここに一人でいたい。」
奏「ひとりで……それは……」
絵名「……ちょっと、わけわかんないんだけど」
瑞希「う〜ん……?えっと、じゃあ、もうボク達と一緒に曲を作る気はないってこと?」
???「そう。何度も言わせないで」
奏「……っ」
瑞希「……あー、そんな急に言われても……ねぇ?奏もびっくりしてるし……って、奏?」
奏「……雪」
???「……何」
奏「じゃあ、雪は、ひとりで……、
ownとして曲を作っていきたいの?」
絵名「え?own?ownって、あの?……え?」
奏「……雪が、ownだよ」
瑞希「え?雪が、own?
何それ……どういうこと……?!」
???「……根拠は?」
奏「……根拠はない。でもわかる。
ニーゴで作ってる曲と傾向は全然違うけど、間違いない」
奏「……そうだよね、雪」
???「……」
???「……うん、そうだよ。ownは、私」
瑞希「マ、マジですか……」
絵名「……雪が、own? ほんとに?」
???「そう言ってる。」
絵名「え?じゃあ、このあいだ、
私とAmiaがずっとownのこと話してる時……え?」
絵名「……なんであの時、言ってくれなかったわけ?」
???「……別に、言う必要がなかったから、言わなかっただけ」
???「雪じゃない私は、あなたと話したいことなんてないから」
絵名「……は?
何それ……?ふざけないでよ!」
絵名「何も知らないで、すごいすごいって騒いでる私を、どういう気持ちで見てたの?
馬鹿だなって思ってたってわけ?!」
瑞希「ちょ、ちょっと落ち着いてよ…えななん!
雪も、もうちょっとちゃんと話そうよ。ね?
ねぇ、雪がownだとしてもさ、ownで曲を作りながら、ニーゴでもやっていくのはムリなの?
いくらなんでも急すぎるし、ボク達も……」
???「私はもう、ニーゴにいる必要がない。」
瑞希「えーっ……と……?」
???「……ニーゴにいても、足りなかったから」
奏「……足りなかった、って……」
???「……
初めてKの曲を聴いた時は、少しだけ、救われたような気がした。だから、Kの傍で探せば、見つけられるかもしれないって思った。……でも、それじゃ足りなかった。見つけられなかった。」
奏「……あ……」
雪「……Kの曲に、救われたような気がしたんだ」
奏「……救えて……なかった……?」
???「Kと一緒にいても見つからないなら、もう、自分で見つけるしかない。
……ミク、もうこれ以上、この人達と話すことはない、ここから追い出して。」
ミク「……そう
あなたは、本当に、ひとりで見つけられるの?」
???「……
ミクが、私が、まだ私を見つけられるって言うのなら、全部捨ててでも探し出す。
……私には、それしか残されていない。もしそれでも見つからないなら、私はもう……消えるしかない。」
絵名「だから、あんたさっきから何言ってるのよ!救われたとか…消えるしかないとか、バカじゃないの?!」
瑞希「うん、1度、ちゃんと話そうよ。雪もちょっと変だしさ。」
???「変?私が変なら、あなたたちだってそうでしょ。
だって本当は、Kも、えななんも、Amiaもーー
誰よりも消えたがってるくせに。」
奏.絵名「……っ!」
瑞希「……」
???「どうして、私だけが変だなんて言えるの?」
瑞希「……ホントに、どうしちゃったの雪?
それにボクが消えたいってどういうこと?ボクは毎日楽し〜いし、そんなこと思ってなんて……」
???「……そういうの、もういいよ
Amia、あなたはいつも楽しそうにしてるけど、私が言ってることの意味、全部わかってるんでしょ?」
瑞希「……へぇ」
???「とにかく、もう、疲れた
ミク。このセカイに、この人達はいらない」
ミク「……うん」
絵名「えっ?ミク……?!ちょ、ちょっと……!」
瑞希「え……き、消えた?!
ミクが触ったら……」
ミク「……あなたも」
瑞希「わっ!」
奏「瑞希……!」
ミク「あなたもーー」
奏「待って……!」
ミク「……さよなら
でも、どうかあの子……まふゆをーー」