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恋は病

恋は病

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2

第2話

♥

38

2023年07月08日

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アラームの音で朝起きると

画面で見た自分の目がとても腫れていてなんだか笑えてきた

下に降りて誰もいないリビングでパンを食べながらテレビを見る

『今日の星座占い1位は〜おとめ座!いい出会いがあるでしょう』

テレビのアナウンサーがそういうと色々落ち着いてきた

そして靴を履こうと玄関に行くとインターホンが鳴る

インターホンを見ると見慣れた顔が

好きな人の顔が映る

「おーい、来たぞー」

玄関のドアを開ける私の手は少し震えていたけどもあまり気にならなかった

「おはよう」

「おは」

私とアヤが好きなのは

私の幼馴染のユウキ

5歳の頃からの幼馴染で天邪鬼な私はユウキに悪い態度をとってしまう

だからアヤの方がお似合い

ユウキが賑やかに続ける話を聞く

アヤと合流するY字路に着くとアヤが私めがけて飛んできた

「おはよう!カコ」

太陽のように笑うアヤの事は大好き

でも、ユウキも好き

だから2人には幸せになって欲しい

私がこんなに醜い心を持たなければもっと純粋に2人といれたのに

ユウキとアヤが楽しそうに笑うのを見て私もちょっぴり笑う

「聞いてよー!今日星座占い最下位だったの」

「ぷはっ、お前がいつも夜更かししてるからじゃないのか?」

「失敬な!私はピチピチ健康体ですけどぉ?」

楽しそう…

「朝から元気だね」

気持ち悪い

どうして?

わからないけどとっても気持ちが悪い

あぁ、私の方がずっとずっと前から好きだったのに

足元がふらつく、

その時後ろから

「あっぶないなぁ、カコ大丈夫か…?」

会話に夢中になって私のことに気づいてない2人にちょっと嫌気がさして

静かに後ろを振り返った

「ありがとう…アサヒ」

「うん…」

アサヒはアヤの双子の弟

顔もそっくりだって一卵性だから

アヤとは中学生3年生からの付き合いで

きっかけはアヤが私の目の前をスライディングでコケてきたことだ

まぁ、冷静に怖かった

その後、アサヒが回収しに来たんだっけな

そんな話を思い出している間に

2人はどんどん遠くに行った

でも、アサヒは距離が変わらないまま私を待っていてくれた

「ありがとう」

「いいんだよ、大丈夫」

ちょっと悲しかったと思ったけど、結局いつもの事だった

学校に着くともっと気分が悪くなった

私の前でアヤが腕をユウキと組んでいる

「まるでカップルね((ボソッ…」

そんな事を言っているとユウキが

「カコ!早く早く」

と言って先に二人で行ってしまった

まぁ、のんびり行けばいいくらいで前の私は考えていただろうけれど

今はとてつもなく苦しい

胸が強く鎖で締め付けられたように


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