その後、大宰さんは体調も回復したのか報告書を制作している。
中也さん、という人は大宰さんがさぼらないように見張っている。
一通り終えたのか、大宰さんは机に伸びている。
中也「こんくらいの雑務でへこたれてんじゃねぇよ。」
大宰「あのね、別に書類作成なんかで疲れてないよ。」
大宰「蛞蝓が横から邪魔をするから、余計な体力を使ったよ。」
中也「あ?誰が蛞蝓だ、この青鯖ァ。」
大宰「あ、芥川君。こっちおいで。」
芥川「!、承知…」
大宰「君は体が細すぎるから、食育するよ。」
中也「シカトしてんじゃねぇよ。」
大宰「中也も手伝って。」
芥川「しょく、いく…」
大宰「ほら、食事行くよ!」
そう言うや否や、大宰さんは僕の腕を引いて歩きだした。
中也「チッ、芥川が心配だから行くだけでお前のためじゃねぇからな?」
大宰「嫌なら来なくて良いけど。」
芥川「あ、の…大宰さん」
大宰「何?君に拒否権等ないよ?」
芥川「そのお二人と食事をできるのは、嬉しいの、ですが…////」
大宰&中也(は?可愛すぎでしょ/だろ)
芥川「僕は金銭等、持っていませぬ…ですのでお二人だけで」
大宰「は?何で蛞蝓なんかと」
中也「それはこっちのセリフだ、青鯖ァ」
芥川「え、あの…」
大宰「代金の心配なんてしなくて良いから!餓死するつもりかい?」
中也「おら、車乗れ」
大宰さんは中也さんごと僕を後部座席に押し込むと、運転席に座る。
中也「は、おま待て運転は俺がッ」
ブオオォォオォオオンンッッ、キュキュッ、ゴキャッッ
中也「この馬鹿ッッ、止めろぉぉぉぉぉぉッッ!!」
大宰「いやっほーぅぅぅぅッ!」
道路にタイヤ痕を付けながら爆走する。
芥川「ッ、ぅ…」
気持ち悪い、咳が迫り上がる。
芥川「けほッ、んふ…ッ」
車の速度が上がり、緩急が激しくなる度、シートベルトがきつく締め付ける。
胸が苦しい、息がうまく出来ない。酔いも酷くなり、耐えきれそうにない。
中也「だぁぁぁああぁぁぁああッッッ、いい加減にしろッ」
大宰「いぇぇぇえぇえ、んぶッ」
中也が太宰の首を絞める。
太宰「何するんだいこの唐変木ッ、死んだらどうするの!」
中也「死なす」
太宰「痛だだだッ、止めるからっ、痛い痛い痛いッ」
芥川「う、ぇ…ふ、うぅ…(涙目)」
狭い車内の中で暴れ狂う双黒、今にも吐きそうな芥川、暴走する車、
圧倒的カオス