sypside
はぁ、戻ってきたはいいけど…もうすぐ死んでまう。あと、ちょっとなんや。死ぬっていう日…嫌な日があると時間の進みが早く感じる。しんぺいさんにあんな事を聞かれるということは、多少勘づかれているという事。しんぺいさんには、信じてもらえるかもしれない…。
ほんまに、信じてもらえるかな。
あの人たちは俺の事味方してくれてたんかな。
信じてくれてたんかな。
いてええんかな。
いきてて、ええんかな。
頭の中にいるネガティブな感情。それを消すためにはどうしたらいいのだろうか。
考えても、考えても、考えても…
なんにも案は浮かばない。
神様はなぜ俺を否定するのか。
国民はなぜ俺を否定するのか。
幹部はなぜ俺を否定するのか。
ぜんいんころせば楽なのでは…?
誰にも疑われないし…、
疑う人が居なくなる。
そのまま自分も死ねば、怪しまれたとしてももう俺はいない。
でもみんなは天国にいけるかもやけど、俺は地獄か…。 それは勘弁やな。
戦争で死ねたらええのに。 戦士として、国のために、命を張る。 最っ高の死に方。
俺が国のために死んだら、感謝されて、みんなが悲しんで。
俺を信じてくれる…?
コンコン
タイミング悪く、ノックの音が聞こえる。今話しても気が楽になる気はしない。だが、いつも通りを演じるため…仕方ない。
「…誰っすか?」
「おれおれー!」
「オレオレ詐欺なら受け付けないんで。コネシマさんをあたってください。あ、エミさんならいい感じに金巻き上げれると思いますよ。」
「詐欺の手伝いしたらあかんやろ…。」
極力普段通りの会話を…と思っていたが、普通に言葉が出る。これも、チーノの力なのだろうか。
「なんか用?」
「なんでそんな冷たいねん…。」
「こちとら病み上がりやっつうの。」
チーノは、信じてくれてたんよな…、?
「w悪かったって!」
「謝る気あるかぁ?w」
あ、久しぶりに普通に笑った気がする。
チーノ…俺はお前がもし俺を信じてなかったとしても、この幸せな日常を忘れたくない。
今思い出せば、何してもお前は俺の味方やったかもしれない。一般兵に喧嘩売られた時とか、一緒に任務した時とか、お前が来たての時、俺の事怖がって話しかけられなかった時とか…。
もちろん喧嘩したこともあったけど、いつの間にか笑いあってたし、しょーもないことで喧嘩したけど、お互いが悪かったで済んだ。
何気に、俺もお前のこと好きなんかもしれへん。信じれてるんかもしれへん。
なら、自覚してしっかりと、
お前のことを信じてみようと思う。
少しずつ、ちょっとずつ信じていきたい。
チョロいかもしれない。
でも、この1秒間。‘幸せ’と思えたのなら。
一緒にいる価値があると思う。
数少ない幸せ、もしかしたら、気づいてないだけであったのかもしれない。病気で生きれない人もいる。生きているだけで幸せと思うべきなのかもしれない。
「ちーの。」
「…ッ、どーしたん、。そんな、泣きそうな顔せんといて…、?」
俺はこいつとおれて、嬉しい。
会えて嬉しい。
「…俺の事、信じてくれる?」
最初に言うのは、お前にしてやろうと思う。これは俺なりの優しさ。だいぶ遠回しの、普段のお礼である。
「…ッッあったりまえやろ!」
「ふふ、なんでお前が泣くねん。」
「…ズビッしゃーないやんかぁぁ!!」
コメント
12件
ドラマかよ😭(?)
いつでもciがsypの味方っていうの最高すぎる、、私泣くぞ?
うわぁ~好き。 ショッピ君がうるうるになって泣くんかと思ったらチーノさんが泣くんかいッ𐤔