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好きだからこそ

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6

第6話

♥

98

2024年02月08日

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コンコン……


「はい」


ガチャッ……


「やぁ、ナムジュナ。ちょっと良い?」

「…珍しい。ジンヒョンが来るなんて」

「ちょっと急用があってさ」

「急用……」


僕が向かった先は作業室。部屋に行くか迷ったけど、何となく作業室にいる気がして行ってみればビンゴ。ナムジュナは丁度一休憩つくところだったのか、珈琲片手に椅子にもたれかかっていた。ナイスタイミングだな、僕。


「どうしたんですか?」

「あぁ…単刀直入に話す。……ホバと、少し距離おけない?」

「……ホバと……何でまた……?」

「実は………」


僕は、ホバと付き合い始めた事、付き合って一ヶ月が過ぎた事、もっとアレコレしたい事があるのにメンバーに悉く邪魔をされてしまう事を話した。……ナムジュナの表情がジェットコースター並みに変わっているのは面白いが、僕は至って真剣だ。


「……つまり、妬くから控えろって事ですか?」

「そう!」

「なるほど……そうしたいのは山々ですよ?でも、俺たちは親友ですし、同い年だから自然と足が向かっちゃうし……色々話しやすいんですよ」

「それは分かってるよ。分かった上で控えてほしいってお願い」

「うーん………俺から近付かず、ホバが近付いてきた場合は?」

「僕のところに来るように仕向けて!どうでも良い話の時とか!」

「…俺より、マンネたちに言った方が良いんじゃないです?」

「言ったさ。言ってグガとテヒョナに返り討ちにされたからお前に言っておこうと思ったんだよ。ちなみにこの後、ユンギのところにも話に行く」

「全員に牽制してるって事ですね……あれ?ジミナは大丈夫だったんですか」

「あいつはこういう話好きだからね。ある程度納得はしてくれたよ」


さぁ、どうだ?単純なお願いだけじゃ弱いっていうならその先の手も考えていなくはないが…


「…分かりました」

「!」

「親友の恋は、応援してこそでしょう」

「やぁー!ナムジュナ!」

「良い話待ってますよ」

「勿論!……ちなみにだけどさ、ファーストはぽっぽの方が良いかな?それとも……」

「キスでしょう。ガッツリ絡めちゃっても問題ないです。何ならそのまま押し倒して食べても良いんじゃないですか?」

「それはいくら何でも早いよ。食べるのは半年経ってからって決めてるの」

「おぉ……大人だ………」

「ふふんっ」


よし、ナムジュナはオッケーだな。むしろ僕よりノリノリになってくれてるまである。…後は、ユンギだ。


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