#stxx #桃青 #死 #SB
苦手な方🔙
この世には2種類の人間が存在する。
’生きたい’という願望を持つのが
’エロス’
’死にたい’という願望を持つのが
’タナトス’
この世のほとんどの人は生きたいという願望を持つエロス。
だが、俺の彼女は違った。
真夏の昼。眩しい日差しが都心部をギラギラと照らす。
いつも通り事務所へ向かった。
なんだか騒がしい。
「あ、!桃ちゃんっ!!」
「なんか騒がしいけどどうした?」
「LINE送ったのに!!いいから早く来て!!!早く!!」
「なにどういうことだよ、、」
暑すぎてぼーっとしていたせいか赤からのLINEに気づかなかった。
事務所の屋上。
さっきの倍暑くて今にも溶けそうだ。
「早く!!」
「なになに、、、」
「青やめろ!!!」
「青ちゃんいい加減にして!!」
「あ、、??」
「青、、、?」
「あ、桃くん」
「まってたよ」
「待ってたよじゃねえよ、!!降りろ!!」
「もう僕死ぬから。」
眩しい日差しが青を照らす、まるで青が天使のようだ。
「バカ!!アホ!!降りろ!」
無理やり青を下ろす。
その後ぱたんと青は寝た。
あんだけ心配かけておいてすやすや気持ちよさそうにねやがって。
これが初めて青が死のうとした話。
俺の彼女。
青は世の中で珍しい’タナトス’なのだ。
青は常に死に向かって生きていた。
「青ー帰るよ」
「はーいっ!」
普通の時は死のうとしている時の青が想像できないくらい人が変わる。
怖いくらいだ。
でも普通の時でもたまに変なことを言い出す。
「あの車に轢かれてしねたらいいのに、」
「あの飛行機が偶然落ちてきてしんじゃいたいな」
バカみたいだ
深夜。スマホの通知音で目が覚めた。
大量の通知。嫌な予感。
『しぬね』
『だいすき』
『やっとしねるよ』
『ごめゆなさい』
ひらがな、誤字、なにかいつもと違う。
なんだろう不思議な気持ち。
『どこにいる』
『おくじょお』
急いで向かおう。
「青!!!!」
「ももくんだあ、」
「ぼくしにがみさんによばれたの」
「だからいってくるね」
「降りろ!!!青!!!」
「だーめ、もうしにたいの」
「青!!ふざけんな!!!」
「ひとはしんだらおほしさまになるんだって」
「きれいなおほしさまになりたいなあ」
強引に青の手を引っ張って引き寄せる。
「バカ!!!」
「やめてよ、、しぬから、、」
「もうしにたいの」
なんでそんなこと言うんだよ。
俺はお前のこと好きなのに。
俺を置いてしのうとする。
「だいすきだよ」
ニセモノの笑顔。
俺の大嫌いな笑顔、 。
いつもと違う笑顔
「俺だって、」
「俺だってしにてぇよ!!!!」
「じゃあいっしょにおほしさまになろう」
ホンモノの笑顔。
俺の大好きな笑顔。
「あいしてる。」
「あいしてる。」
夏の夜の涼しい風が突き抜ける。
2人手を繋いで狭いこの世界から逃げ出そう。
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