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中島敦視点
……有り得なかった。
あの人が、この世から消え去るなんて。
なんで……
なんで行っちゃったんですか……っ
なんでこんな……っ
その夜、僕は泣いた
誰にも聞こえないような小さな声で
いや、声を殺していた
泣いた。
泣いて泣いて、涙が枯れた。
その翌日には、仕事が手につかなかった
その晩も、泣いた
声を殺して。
しばらく、そんな日々が続いた。
食欲も無い。
何か、胸にぽっかりと穴が空いたようだった。
僕に取って、命の価値とは……?
「 」