結構遅くなっちゃってすいません。
多分1ヶ月ぐらい失踪してます。
桃「浮気調査ぁ?」
黒「ないこ声デカいって…」
桃「いや、それはごめんだけどなんで引き受けたの?」
黒「え、なんとなく?」
まぁ〜た最年長がお人好しを発揮してやがる……、
桃「いや、殺しと関係なくない?」
黒「まぁそうよな…」
アニキが作ってくれたココアを飲みながらこれからのスケジュールに付いて話し合う。
基本的にリーダーの俺と最年長のアニキでスケジュールを組むことが多い。
ちなみにアニキはメンバーの中で唯一運転免許を持ってるので、たまに送ってくれる。
大体のマフィアは一緒に暮らす、所謂シェアハウスと言うものをやるらしいが、俺らは比較的家が近いこともありシェアハウスにはしなかった。
そもそも、このメンバーは活動していく中でこんな人がいた方が便利だよねって理由だけで集めたメンバー。
結構仲が良く、リーダーの俺が誇れる最高のメンバーだ。
最近はメンバー全員で任務に行くことが多く、互いの戦い振りを尊敬し、競い合ういい仲間だと思っている。
気が付くとココアが無くなっていたのでゆっくりとコップを机に置く。
半分以上完成したスケジュール。
今悩んでいるのはアニキの任務をどこに入れるかだ。
いつもなら空いているところに入れるが、今回は空いている所が少ない。
俺がスナイパーと言う事もあり、かなり遠くからのためアニキに送って貰うことが多いのだが、今回は全て被ってしまう。
桃「あれだったら俺の送迎いいからこの日行く?」
黒「あー、送迎はなるべくしたいんよな……」
桃「え、なんで?」
黒「いや……俺が役に立てるのってそのくらいしかないやん……?」
桃「え、何それ。嬉しいけど嬉しくない」
黒「なんだよそれ……」
桃「いや、アニキはめっちゃ頑張ってくれてるから」
黒「……そっか、」
桃「あ、てれにき」
黒「うるさい」
強い口調だが耳まで真っ赤な彼を目の前に言えない訳が無いだろう。
黒「いや、俺この日行こうと思っとるんやけど…」
桃「あー、OK、他メンにも予定送っとくね」
黒「ありがと」
じゃあ俺任務あるからと早足に席を立つ彼に気をつけてねと手を振る
これが日常。
俺たちだけの
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自身の音源を撮り終え背もたれに体重をかける。
首の動きと連動して揺れる赤髪。
黄色のヘアピンで留めきれなかった横髪が落ちてくる
明日は何の曲を歌おうかとスマホを手に取る
[1件の新規通知]
即座にダブルタップで確認する
やっぱりそうだと口角が上がる。
早々に腰を上げコートを取り家を出る。
目的地まで約6分。
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黒「……早くね?」
黒「俺連絡したの6分前なんだけど…」
赤「さぁ?アニキりうらの速度舐めてたらダメだってw」
黒「まじ?……」
赤「で?りうらになんの用事?」
黒「その顔やめろって…」
少し遊悦な笑を含んだ顔。
彼がこれを好んでいないのは分かるが、好んでいないからこそやるのがまた妬ましい。
黒「いや、今日の奴なかなか情報吐かんくてさ…」
黒「ほら、りうらこう言うの得意そうやん?」
赤「なにそのりうらに対する偏見w」
赤「まぁ良いよ。アニキがりうらに頼ること珍しいし。」
黒「え、普段から頼ってるつもりなんやけど…」
赤「どこが?!もっと頼っていいのに!」
黒「あぁ、そうなん?」
赤「絶対何も分かってないでしょ!」
黒「分かってるってw」
赤「ほんと〜?、まぁいっか」
赤「じゃありうらが情報聞くから、あにきは外出てていいよ」
黒「え、でもそれは流石に…」
赤「今日の依頼これだけじゃないでしょ?少しでも休まなきゃ」
黒「…分かった。ごめん」
赤「ごめんじゃなくて〜?」
黒「あ、ありがとう、」
赤「はい!よく出来ました!」
アイコンタクトを交わしてありがとうなと言いながら出ていく彼を見届ける。
さぁ、早く彼に会うために
さっさと終わらせますか。
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固まった肩を解すために少し蹴伸びをする。
固まっていた体が解れていくようだ。
本当にりうらには感謝しかない。
今日はこれまでにやく4件の任務をこなしていた。
疲れに疲れきったところになんと情報を吐かない輩。
正直今にも脳髄を潰したかったが情報を聞かないといけないためりうらにお願いした。
こんなので罪滅ぼしなんて出来ないけどな。
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝❤×200
💬×2
コメント
2件
少々遅れました!連絡してから6分で着く赤くん面白かったですw
お久しぶりです!めちゃくちゃ神作をありがとうございます😇 所々現実とリンクしているの素敵です