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テラーノベル(Teller Novel)
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side渡辺


めめが疲れている顔をしてる


仕事でも入ったのだろうか


なにか、俺のことについて聞かれた?


めめはなんて答えた?


聞きたい


でも、めめはみんなの輪の中に入っていて、声をかけられそうもない


俺がずっとめめを見ていると、不意に、めめと目が合った


みんなに気づかれないように指文字で


“話したい”


そう伝えた


すると、


「ごめん、俺、ちょっとトイレ」


「にゃす」


「俺も行く」


「一緒に行くの?」


「それ以外何があんだよ」


思わず、棘がある言い方をする


本当はダメだと分かっているのに言ってしまう


「じゃ、行こ」


「ん」


言ってしまうのは、めめが優しすぎるからだ


めめが俺の棘がある言い方を優しそうに笑うから


その優しさに甘えてしまうんだ





「で、なに?」


「あの方に呼ばれた?」


「…うん、ちょっとね」


「誰か始末したの?」


「最近話題のお偉いさんをね」


「ふーん」


『まさか……』


side??


「何を聞いてたの?」


「ッぇ」


足音もなかった


少し目を離して戻したら前にいた彼らはいなくて、代わりに後ろに彼らの声がした


「答えろ、何を聞いていた?」


『……お偉いさんを…殺したって…』


「ありゃ、聞かれちゃってたか」


「どうする?この場合、殺すってことになってるけど」


「そーだねぇ…」


『ころ………!』


殺される?


嘘だ…


「じゃあ、殺すか」


首元に鈍い光を放つものが近づく


「ちょっと待って、とりあえず、連れて行かない?」


「でも…」


「ここで殺すと、いろいろ面倒でしょ?」


「……わぁーったよ」


「その代わり、お前が運べよ」


「分かってるって」


その瞬間、首元にあったものが無くなる


これはチャンスだと思い、走り出そうとするけれど、腕を強い力で掴まれて走れない


「逃がさないよ?」


『ッッ……』


「はーい、れんこーう」


「じゃ、目隠しするね〜」


黒い目隠しをつけられ、体が宙に浮く


きっと、持ち上げられたのだろう


「車乗せるよ〜」


と言われると座らされ、シートベルトをされる


「じゃ、行ってくるね〜」


「ん」




「みんな」


「おそーい」


「ちょっとしょっぴーと___とコンビニ行ってくるね」


「え、外出ていいの?」


「多分、いんじゃない?」


「ふーん、行ってらっしゃい」







「お待たせ〜」


すると、シートベルトをする音がして、車が動く


車で走っていると、うとうとしてきて、眠りそうになった


「ちょっと遠いから寝ててもいいよ」


そう言われたので目を閉じる


閉じたらもう眠気には勝てない


眠りについた





「ついたぞ」


その声で目が覚める


目隠しは外されたようで、眩しさに目が眩む


ここは、室内だった


室内のソファーに座って、両脇に2人がいた


そして、前には、


『誰もいない…?』


誰もいなかった


なのに、


『ん?その人は誰かなぁ?』


声が聞こえる


「俺らの会話を聞かれた、」


「俺らのメンバーです」


『あ、翔太!もう大丈夫なの?』


「はい。これからでも任務はできます」


『あははっ頼もしいなぁ』


『でも、まだ病み上がりだからダメ』


『1週間、休んでもらうからね』


「でも、人手不足なんじゃ……」


『痛いところつくねぇ』


『ま、その代わりにめめみたいな若手に頑張ってもらうからさ』


「俺、そんなに働けませんよ?」


『ま、頑張って〜』


「えぇ……」


……何だこの会話は


『ところで…』


『君は、誰かな?』


「俺らの話を聞かれたようなので…」


『それだけ?』


「例の件の、関係者かと…」


“例の件”…?


『…よかった』


『そこまで分かってたんだ』


『分かってないかと思って、焦ったよ』


『あ、申し遅れました』


『私、一応、この組織のボスをやらせてもらってます』


『初めまして』


『”菖蒲”さん』


💙「菖蒲…」


……


まさか、ここでコードネームが出てくるとは


やっぱり、この組織には


『敵わないなぁ笑』


side渡辺


菖蒲(あやめ)


この名前は、この界隈では知らない人人はいないぐらい。


最近、よく出てくる、俺らの敵組織の有力な人材


何度も菖蒲を狙ってこっちも人間を送っているが、全員、消息不明


向こうの組織は規模が大きくなく、人数も少ない


俺らはその5倍程の大きさだが、向こうは少ない分、1人1人の戦闘能力が高い


様々な武器を使いこなし、一切爪痕を残さない


まさかとは思っていたけど…


菖蒲が


「敵わないなぁ笑」


ふっかだったなんて…


『さぁ、組織の情報を吐くんだ』


「もちろん、いいですよ」


「メンバーのためなんでね」


菖蒲…いや、ふっかが吐いた情報は、俺らにとって衝撃的なことだった




『はいおっけー』


「あ”あ”ーーー」


ふっかがソファに寝転ぶ


「普段演技なんかしねーからさーー」


「めっちゃ疲れたー」


とか言いながらあなたNG無しですよ?


俺なんか結構噛んでんのに


いつものトークが生かされてんの?


すげぇ

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コメント

6

ユーザー

ふっかだと?!

ユーザー

ふっかさん!?!?!?

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