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「ねぇ、ドス君。あ、僕ももうドストエフスキーか!ん~じゃあフェージャ!
今まで、ごめんね、さようなら。」
午前1時
はっ、と目が覚めると自身の身体は冷や汗だらけで少し息も切れていた。
こんな悪夢。もう見たくないのに
バッと右隣に視線を向けると、すー、すーと正しく寝息を立て、眠るコーリャが居た。
その余りにも酷い安堵の余り、僕は彼を抱き寄せて再度眠りに着いた。
子供体温な彼のぬくもり、行為後の紅潮、自分が付けた痕、僕の全てを受け入れてくれる心。その全てが彼が僕を途轍もない安心と、狂気に突き落とす
嗚呼、彼は僕だけの物。そう思っていたのに。
朝目覚めると、僕の隣にコーリャは居らず、家中探しても何処にも居なかった。
辿り着いた最後の場所、僕の書斎。
そこに答えが有った。
「離婚届ですか、、、、、?」
見慣れない翠の印刷が施された紙。僕がコーリャに上げた赤いルビーが爛々と煌めく指環
コーリャが、僕を捨てて出ていった?
「監禁しておけば良かったですね、」
どうせ、嫌われるくらいなら監禁してでも一緒に居たかった。
数ヶ月後、僕宛てに一通の書簡が届いていた。
「僕の愛おしいお婿さんのフェージャへ
フェージャ、元気?
ごめんね。こんな形でしか離れられなくて
さっき長官から司令が来たんだ、特攻兵器、人間魚雷に乗れって、
大丈夫!!だって国の為に死ねるんだし!ドス君は何も気にしないで!!
僕は、幸せだったよ!!ありがとう!
ニコライより」
、、、、、、、、、、、、貴方、莫迦なんじゃないですか?、
だって、途中から、インクが滲んでますよ?