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「一夜をください」ってかっけぇな...そしてもうそこの関係まで言ったのか.....ふへへ(((
今日は3、4話出るよ() 完全に配分まちがえたぁぁぁぁ
注意書きはあらすじ、プロローグを見てください
9_いつもと同じ
桃side
いつもと同じように囲碁を打つ。
いつもと同じように打っていたはずだった。少し手を間違った。それが原因で彼に負けてしまった。
「負けてしまいましたね」
「お願いは?」
囲碁で勝ったらお願いを頼める。2年前に決めたことだ。何も無かったらつまんない、と
「じゃあ、あなたの一夜をください」
身体を打ち付ける音が響く。
甘美のような声が部屋全体にする。
色んな感情が入り交じる。演技とも本気とも取れるその声はどちらにせよこちらを興奮させている。
「愛してますよ」
いつもより甘く、いつもより深く。それに小さく反応する身体はなによりもいいものに見えた。
甲高い声を上げ絶頂し、短く息をする。
少し激しくすると甘い声に拍車がかかる。
腕の中で小さく消え入りそうな声で言い合った。
「碁を打ちたい」
「俺も、碁を打ちたい」
俺らなりの伝え方。
「次もいつも通りですか?」
「そうやね」
その日もいつもと同じようにいつも通りの挨拶をして家に帰った。
桃side
今日はいふさんが来ない日。
来ないと言っても違う客はくる。
「ないこちゃーん!きゃくさーん!!」
「はーい!」
重い腰をあげて部屋に向かう。
「来てくれて嬉しゅうございます」
あの人とは違い、教えられた典型文。
「ねぇ今日は布団に入ろっか」
「…はいすぐ準備致しますね」
きてしまった。
先日とは違う演技の甘美の声。感情は早く終われのひとつだけ。
金のために過ぎない行為。
「(早く終わらないかなぁ…)」
「なにこれ…」
この前客とやって3週間が経った頃。
唇にしこりが出てきた。
「どしたの〜?」
「おわっそれどしたん唇」
仕事前の2人が話しかけてきた。
何故かしこりが出てきたことを言うと初兎ちゃんがぽつり。
「ないちゃんさ、3週間ぐらい前にやった?」
「へっ?あぁ…うん」
「やっぱり…」
そう初兎ちゃんが説明を始める。
梅毒の初期症状ではないかと。
「いやいや…流石にそれは…」
ここの遊廓は性病には特に気を使っている。だから梅毒なんてかかった人を見たことがなかった。
だからなのかもしれない。俺には梅毒の知識が全くと言っていいほどない。
「いや有り得るから」
「1ヶ月ぐらいしたら消えるらしいけど…」
「でも初期症状なんでしょ?」
とりあえずちょっと様子見や、と初兎ちゃんは言い、噂の彼に会いに行った。
「とりあえずこれどうしよう…」
「今日いふさんがくるのに…!!」
「あー…ちょっとでも口閉じてたら?」
「わかった!ありがと!!」
鏡の前に行き、上手く隠し方を探る。
そうこうしてたらあの人がきたみたいだ。
しこりがばれぬように唇を少し口内に入れる。部屋に上がるなりいふさんは言った。
「唇どしたん?」