「ん…朝?」
カーテンから陽がさしてるから、朝か
りょうちゃんまだ寝てる…
あんま、寝た感じしないな
時間…八時
あ…いつもよりは寝てたんだ
「りょうちゃんありがとねナデナデ」
「ん…」
「起き…てない」
危ない、起こすとこだった
……………
…若井、辞めないよね
昨日より僕の気持ちは落ち着いてた
けど、やっぱりまだ不安は残っている
また、誰かがいなくなるのが怖い
一人になるのが怖い
「助けて欲しいっ……ボソッ」
ナデナデ
「へ…」
「大丈夫、大丈夫だよ元貴」
大丈夫なんて無責任だ
けど、りょうちゃんもわかった上で僕を落ち着かせる為に言ってくれたんだろう
「いつもいつも迷惑掛けてるのにっ、無茶振りとかも沢山してるのに…何でりょうちゃん達は優しくしてくれるの?僕にはわかんないよっ…」
知りたかった
たくさんたくさん我儘言ってるのに優しくしてくれてるから
若井と喧嘩した時も世話焼いてくれるから
「大切な友達だからだよ ニコ…二人には仲良くして欲しいから、別れるなんて思わないで…若井の事好きなんでしょ」
「好き、でも、仲直りできる…かなっ?」
「今日若井呼んだからさそこで全部若井に言いな」
りょうちゃんがいなかったら多分若井と付き合えていない
お互いすれ違いの恋の儘だったんだろう
若井も僕も不器用だから…さ笑
今日仲直りできるといい…な…
「元貴朝ご飯食べよっか」
「うん…」
ちゃんと仲直りできるかな…
若井何時に来るんだろ
会った時辞めるなんて言わないよね…
「元貴?大丈夫?体調悪い?」
「あ…うん笑 大丈夫だよ…」
「…そう」
そういえば最近仕事とかで忙しかったけど
りょうちゃんの家って冷蔵庫何か入ってたっけ?
「あ〜、パンしかない笑此れで良い?」
「いいよ笑」
『いただきます』
主(早いですが気にしないでください)
『ごちそうさまでした』
予想通り冷蔵庫何もなかったなぁ…
りょうちゃんらしい…のかな…?
「りょうちゃん…」
別の部屋でキーボードの練習をしていたりょうちゃんに声を掛けると直ぐに止めてくれた
「ん?どした?」
「あの…若井…いつ来る…の?」
「夜の八時に来るよう連絡したよ」
「じゃあ、それまで部屋借りて良い?」
「良いよ、あ、ギター…とノートとペンかな」
察してくれたのかな…
普通にすごいな
「ありがとう、隣の部屋借りるね」
コメント
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察せれるのすげえやさすが兄貴!