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デスゲーム
桃side
・貼り紙・
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殺しあってください。
最後に残った人のみ
出ることができます。
さらに最後に残った人は
一人のみ生き返らせる
ことができます。
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ここはどこだ?確か黄と出かけてたはず
でも今は真っ白な正方形のような部屋の中
人が何人かいる
男が俺を含めて3人、
女が3人…
あ、黄だ、
よかった、一緒にいたのか
心配したぜわ、
桃『黄ここがどこかわかるか?』
黄『ううん、気づいたらここにいて、』
黄は俺の彼女。
ん、?貼り紙か?…
…はッ、?そんな、
俺は慌てた。
貼り紙をくしゃくしゃにまるめ、
ポケットにいれた。
そんなはずない…、そんなはずが、ないんだ
何日たっただろうか?
待てど待てど
誰もくる気配はない。
どうやら、この部屋からは
本当に出られないらしい。
黄『桃くんどうしたら…、』
黄はぼーっと
どこかを見つめながらつぶやいた。
桃『まだ他のやつは貼り紙を見ていないらしい。本当に殺すなら今だろうな』
黄『このままいてもなにもならないし、殺しましょうか。ちょうどナイフありますし…』
黄「ごめんなさい、今だけ我慢して…、」
と黄はつぶやいた。
桃『そうだな。今だけ心を鬼にして…よし、やるぞ』
俺は黄にナイフを借り他の4人を殺した。
黄が泣いている。
そりゃあそうだ
俺があんな残酷なことをしたんだからな、
ごめんな黄…
桃『よし、あとは俺らだけだ。俺を殺せ。
あの貼り紙が本当なら俺を生き返らしてくれ」
黄「…う、うん、じゃぁ殺しますね…」
…グサッ
目の前が真っ暗だ。
どうやら死んだようだ。
俺はあっけなく死んだ。
さぁ、黄
俺を生き返らせてくれ、
黄は生き返らせた。
どうして…生き返らせたんだ。
【解説】
語り手の最後の言葉
『どうして…生き返らせたんだ』
は、
「なぜ自分以外を生き返したのか?」
ということ。
生き返ったのは語り手ではなく、
別人だった。
なぜかというと、
彼女は元々語り手を殺すつもりだった。
語り手は彼女と出がけていたが、
その彼女はなぜナイフを持っていたのだろうか?
それは語り手を殺すためである。
彼女はぼーっとどこかを見つめていたが、
それが生き返した相手である。
語り手を殺そうとしていたということは
きっと浮気相手なのだろう。
彼女の
『ごめんなさい、今だけ我慢して…』
という言葉も
実は語り手に向けてではなく、
浮気相手に対してのものだった。
そして、彼女は語り手を殺し、
浮気相手を生き返したのでした。
デスゲームに参加させられたのは偶然だったのだろうが、
彼女にとっては幸運だったのかもしれない…。