『相手に完璧を求めない』
叔母さんがそうだから私だって全然上手ってわけじゃない家事で許されてる。考えてみたら私の母親だってぜんぜん完璧じゃなかった。料理だって食べられないほどじゃないってだけですごく美味しいとかじゃないし、掃除だって手を抜いてるのは知ってる。自分は完璧じゃないクセにすっごい偉そうで、煩くて、大嫌いだった。今でも大嫌いだ。自分が親になったらもっと嫌いになった。
私は麗に大声出したり叩いたりしないでいられてるのに、私みたいなのでもそうできてるのに、あの人はちょっと気に入らないことがあったらキレてキーキー喚いてた。私には叔母さんがいてくれてるからってのもあるけどさ、父親が家のこと何もしない大きな子供だったってのもあると思うけどさ、それって父親の所為にしてるだけだよね。