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ふう、とわたしは自分の胸に手を当てて深呼吸をする。
――今日はいよいよ、自分の世界に帰る日だ……。
久しぶりに制服に袖をとおしたからか、自分は異世界からこの世界に来ていたのだ、ということを我に返るように思いだして、なんだかそわそわして落ちつかなかった。
いまわたしが立っているのは、最初にこの世界に召喚された場所である講堂だ。
――そういえば、ここでレインと出会ったんだっけ……。
あの突然の出会いからいろいろなことがあって、本当にあっという間だったなあ、としみじみと思う。
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