歩き続けて10分は経った。

こんなに距離あったっけ…？

前さとみくんと来てみた時はもっと近かった気がする……

そんなことを思いながらも、それに少しずつ近づいていく

こっちの図書室に人がいるのは珍しい

図書委員のひとがいる…とか？

…でも、

僕と同じ1年生、？

…なんだか、嫌な、予感が

図書室から出てきたのは青い髪色の彼。

向こうも相当驚いているようで、目を見張っている。

何を話したらいいのか……

頭が回らない……！！

ようやく、彼が指しているものが僕の縞模様のネクタイだと気づいた。

この学校は、普通コースの人と特進クラスの人の見分けを分かりやすくするように、

普通コースの人は無地、特進クラス…僕やさとみくんは縞模様。

っていう感じで振り分けがされている。

ちなみに学年カラーは黄色だけど、

ネクタイとセーターはどんな色でも大丈夫になっている

…まぁ、縞模様って規則は破っちゃダメなんだけとね。

そしてその青い彼は

青色の無地のネクタイ…つまり

通常コースの…僕と同じ1年生か。

森川さんに聞いたら…

なんとかなる、、はず！！

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ……

そんなこと考えている暇もなく

僕は教室の出口へと連れていかれる。

そこで僕を待ってたのは…。

言ってから“しまった”と後悔する

…関わりたくないのに。

というか……

………嵐だ……。

もう、忘れよう

僕はあのひととなんの関係もないんだからー

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…

ハッと気づいて時計を見ると

5時半…。

ｶﾞﾀﾝｯ！

思わず立ち上がってしまったのは

視線の中に…あるものをとらえてしまったから。

ダメだ…この人と話通じる気しない…

ｶﾞｼｯ(腕を掴む)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

このふたり…僕のこと忘れてる？忘れてますよね？

ぶっちゃけなんの話か全くわからん…。

…もうこれ、帰っていいかな……

よし、先生に日誌渡してから帰ろ。

すすす…((((((っ･ω･)っ

ﾊﾞｯ！(携帯画面を見る)

ﾂｰﾂｰﾂｰ…

…でも、

ちょっと冷たくしすぎちゃったかな……なんて