テレビの中から、キーって音がする。 ドアが開いた音。 お願いだから、...らいおんくん...来ないで。 そんな願いも届かず、ドアから出てきたのはらいおんくんで。 かなり焦ってるらいおんくん。 私のせいだ...

テレビ内から聞こえる声。

なんて乾いた笑みを浮かべるらいおんくん。

ナム先生...喋り方が違う...

たくさんの男の人たちは、鉄パイプを持っていたり、 ナイフまで持ってる人も中にはいて。

だめだよ...らいおんくん早く帰って...

ナム先生は...新入り、的なやつなのかな...

らいおんくんだめ...ほんとにやだよ、何も起こらないで、。

らいおんくんかなり怒ってて、目の色が変わってる。

らいおんくん、絶対スイッチ入ってる。 このままじゃ、らいおんくんもユンギさんの仲間の方達も、 傷だらけになるだけだよ...。

らいおんくんの一段と低くて、怒りが込められた声に倉庫内の空気は固まる。

なんでこの人笑ってられるの...？ らいおんくん、無理なんてしたらだめだよ。

そう言ってその人は、何かのリモコンを押す。 そうすると、テレビの中のらいおんくんと目がバッチリ合う。 あっちにもテレビがあるのかな...。

倉庫に全員いる男の人たちを1人で...なんて...

らいおんくんはユンギさんの方に視線を向けて、

ユンギさんは、私の首のキスマに口をつけたと思ったら、 ちゅうっと勢いよく吸って甘噛みする。

そしたらユンギさんは満足そうに口を離して、

らいおんくん、絶対今耐えてるよね色々と。 らいおんくん絶対無茶するよ。しないで...

その瞬間、らいおんくんは人を殴る。 見るのも辛くて、殴られた人はすぐ倒れる。 らいおんくんは指についた血をペロっと舐める。 周りの人は怯えてるのか、全く動こうとせずに震えている。

あ...忘れてた。 女の子の日終わって、今日ねって約束したんだった...

声を振り絞ってそう言うと、

らいおんくん、どこまで惚れさせれば気が済むの...

そう言いながらユンギさんは私の服を脱がしていく。 腕が縛られてて抵抗もできない。 涙が出るだけで、私には何もできないっていうことが辛い。

ユンギさんは私のブラジャーをいとも簡単に取ってしまう。

なんてニヒルな笑みを浮かべ、私の胸にキスマをつけていく。

らいおんくんにも声はしっかりと届いてるようで、時々歪んだ顔をする。 らいおんくん、やっぱり強いんだな... もう既に、20人ぐらい倒れてる。

少し強く噛まれたから思わず目を瞑る。

でもその時、らいおんくんの悲鳴に似た声が聞こえて。

目を開ければ、らいおんくんの背中、服に染み出る色の濃い血。

背中から出るかなり大量の血が、床にもシミを作る。 らいおんくんの近くにいる男の人の手には、血に濡れたナイフ。

痛々しい、...なんてものじゃない。 やだよ、らいおんくん。お願いだから...怪我なんてしないでよ...。

らいおんくんは背中から出る血を手で押さえて、 私を安心させるかのように、優しい声で、

って言うけど、ごめんね。 らいおんくんがこれ以上怪我するところを見て、 背中からたくさん流れる血を見て、 涙を抑えれるわけがないんだよ、