私は沢田 華。学生しながら亡き父の跡を継ぎ極道の頭やってます。そんな私は極道だということがバレぬようコソコソ学校生活をしていた。
斎藤
沢田さんよォ、明日学校なのにうろついていいんすか?
沢田 華
学校?明日も保健室通いだよ。遅刻しても何も言われやしねぇ
斎藤
それならいいっすけど…。んで、転校した学校はどっすか?
沢田 華
あぁ。どこに行っても生意気なやつばっかでよ。
沢田 華
私が何も言わないこといいことにいじめてやがる。今すぐにでも締めてやりてーがよ。
斎藤
あっしが締めに行きますよ。我ら清華組の頭に逆らうやつは許せねぇ…。
沢田 華
まぁよせよ斎藤。
沢田 華
まだ手出しはすんな。もう少ししたら、痛い目に合わせてやるよ…
斎藤
でもいいんっすか?なめられてんのに。沢田さんの権力下がりますよ。
沢田 華
いいって気にするな。
沢田 華
もうちょいいじめを楽しませてやろうや?後で半殺ししたあとカツアゲすっからよ。
斎藤
はい…分かりやした。倍返しと行きましょう。
沢田 華
おうおう、そう来なくっちゃなぁ…?親父も喜ぶぞおめぇら。
まぁ、こんな感じ。因みに清華会って言うのは私が所属する事務所。とある事故で最近までこの組の組長だった父、沢田今次郎が亡くなってしまい、遺品を探ってたらいつ書いたかわからないような遺言書が出てきて、「私が死んだ後は、娘である華を頭に」と書いてあり、私がこの組の頭になってしまう。
でもまぁ私はまだ高校2年生。学校でもやんちゃしてるのかって?実はそうじゃないんだよね。流石にヤクザってバレたら殺され兼ねないから、学校では陰キャやってるよ。まぁ後々半殺し予定だけどね…
沢田 華
……ぐっ…!ぐはっ…!
ひかり
マジで汚い…笑
れあ
小便ついたんじゃない?笑
れあ
マジでトイレの水飲むとか思わなかったわァ笑
りな
いい加減なんか喋れば?誰もアンタの喘ぎ声聞きに来たんじゃないんだけど?笑
ひかり
喋れる言葉もないもんねー?ね?沢田ちゃん?
沢田 華
っ…。うるせ、
れあ
んだよ逆らってんじゃねぇよクズが!
沢田 華
いっ…!(くそっ今日はマジで吐き気やばいのによ…まぁいいか、ゲロぶちまけてやらぁ)
沢田 華
うっ…(やべぇマジでる。)
沢田 華
ふぐっ…おぇっ…
れあ
ちょっ。ゲロかけるとかマジで殺すよ?!
ひかり
汚ねえよクソ陰キャがよ!
沢田 華
(何が殺す、だ)
沢田 華
汚いのは、アンタらのほうじゃないの…
ひかり
誰にそんな口聞いてるの?
りな
私らアンタみたいにトイレの水とか飲まないっての。笑
れあ
倍返しで汚してやるよクソが。
れあ
ほら、ほら!
れあ
吐きなよいっぱい?ゲロ好きなんでしょ?自分のゲロ浴びなよほら!
沢田 華
かはっ……!うぐぇ…こっ!!
ひかり
喘いでる喘いでる…笑
ひかり
哀れだね~?笑笑
りな
れあ、もっとイッちゃっていいんじゃね?押し込めよ爆笑
れあ
言われなくてもやるってのりな笑
れあ
おらよ!ゲロ女はやくくたばれよ!
りお
もうそれくらいにしとけやクズ。いきがんな。
れあ
っ。なんなのよあんた!
りお
下劣なやつに名前は教えねーよ。
りお
とりあえずそいつ、離してやれ。
りお
お前らみたいな下劣な野郎とは違うんだそいつは。
りな
何言ってんの?こいつクソ陰キャじゃん笑明らかに私らより弱いよ?笑
りお
いいや、力も気持ちも弱いのはお前らだ。黙って帰れ野良犬共が。
ひかり
こんなやつ相手にしたって一緒だよ。行こみんな。また今度痛めつけるから。
沢田 華
りお。いいっていったろうがよ。
沢田 華
倍返し出来なくなるじゃんかよ。
りお
すまんすまん。つい良心が働いてよ笑
りお
てか、そのゲロどーした?
沢田 華
こちとら具合悪いってのにみぞおちに蹴り入れられたからよ
りお
らしくねぇな…頭かよマジで
沢田 華
仕方ねぇだろが。演じてんだよ今だけ。
沢田 華
のちのちあいつらも血みどろだろうよ?りお?
りお
まぁな。お前が相手なら秒でダウンだな笑
沢田 華
そうしてやるよ
沢田 華
楽しみだな?クソタコ共が…。
沢田 華
血の噴水観るのが楽しみだぜ…笑
りお
おう。
このりおって子も私らの組員。唯一の女ヤクザ友達で、私と一緒に学校に潜んでるんだ。
こいつは私と逆でいつもしゃべり方はヤクザそのもの。バレてるんじゃないかってちょっと不安。
でも一番の理解者だし、ちっちゃい頃からの付き合いなんだ。
このあとは具合悪くて思わず吐いちゃったって事にして早退。無理矢理りおも連れ帰ってきちゃった。
今日は3ヶ月に1度の活動報告、情報報告会だったな。具合は少し良くなったから会議には参加しよう。なにせこの組の組長だし、きつくても出なきゃ。
沢田 華
じゃあ今から報告会を始める。
沢田 華
最近は色々世話をかけて申し訳ない。親父の事はもう気にするな。きっとおめぇらの事、見守ってくれている。私もまだ気持ちの整理ついてないが気にせず仕事をして頂きたい。
稲田
うす。
斎藤
最近はナメた学生が多いすね。
斎藤
沢田さん、今日学校どうしたんすか。またやられましたかいな?
沢田 華
まぁそうだな。フリだけどよ笑
斎藤
怪我は?!
沢田 華
ないよ。あんなやからに殴られ蹴られされても効くわけがない。
沢田 華
雑魚どもの攻撃は相変わらずヤワいね。
斎藤
当たり前っすよ沢田さん。
りお
よくゆーよ華
りお
ゲロ飛ばしたクセによ笑
沢田 華
あれもフリだよバカめ
りお
そーだったな笑
沢田 華
ニヤニヤするな、ぶちのめすぞこら
りお
はぁーい、さっ、会議の続きしようぜ
沢田 華
稲田はどうなんだ?
沢田 華
何か変なやつにつるまれたりとかなかったか?
稲田
そーっすね、
稲田
親父さんのこと言われると酷かもしれないっすけど
稲田
親父さんの死因、どうやら事故では無さそうっすよ?
沢田 華
それは…
沢田 華
どういうことだ?
稲田
まぁつまり、殺人という噂が出てますぜ?
沢田 華
でもあれは…親父のタバコの始末のせいじゃなかったっていうのか?
稲田
そうです。
稲田
私が調べてきたんですけれど、タバコの吸い殻の跡や灰皿は、焼け跡にはなかったですぞ。
沢田 華
では、放火ということか?
稲田
簡単に言うと、そうです。
沢田 華
嘘だ…なら一体誰が?
沢田 華
この中に他の情報持ってるやつがいれば出せ
沢田 華
犯人がいれば正直に申し出ろ。さもなくばこの場で殺す。
島岡
あのぅ…俺、親父さんを焼き殺そうとしているやつの姿を見たんすけど…
沢田 華
どんなやつらだ?
島岡
はい、3〜4人の女でしたよ。
島岡
確か、組長さんと同じ学校だったような気がするんですが…夜だったもんで、よう見えませんでした…
島岡
ただ、凄い悪そーな顔してましたよ。なんというかその…女の闇のような顔をしていましたな。
沢田 華
なぜそれを黙ってた!!!
島岡
すいやせん!
島岡
組長さん、毎日忙しそうで…どうしても邪魔はしとうなかったんです。
沢田 華
ありがた迷惑だ。へぼ野郎。
沢田 華
とにかく今すぐにでもそいつら探し出せ!
沢田 華
今から学校に乗り込む。
斎藤
分かりやした!
稲田
あいよ。
島岡
はい。