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お母さん
おはよ～
お母さん
ってあれ？
いつもお寝坊さんだった娘が 早起きしているものだから…
お母さん
もう起きてたの？
少し驚いてしまった
由羅/ﾕ ﾗ
ん、結構上手く作れたっ
今日から早起き… ご飯もちゃんと作れたしっ
お母さん
朝ごはん自分で
作れるようになったのねぇ
作れるようになったのねぇ
私は自分の娘の成長に感激した
由羅/ﾕ ﾗ
いただきまーすっ！
お母さん
由羅～！！
起きなさいー！
起きなさいー！
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
ん…まだ眠い…
お母さん
お母さん
そう…
お母さん
せっかく由羅の大好きな
フレンチトースト
作ったのになぁ…
フレンチトースト
作ったのになぁ…
お母さん
お母さん残念だなぁ～
お母さん
まぁ、お母さんが食べても
いいんだけ──
いいんだけ──
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
はいはいはい！
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
今行く！
お母さん
由羅～ご飯よー！
ｼｰﾝ…
お母さん
由羅…？
ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
お…かあっ…ﾋｯｸ…さん…
子供部屋に入ってみると 由羅が泣いていた
お母さん
どうしたの？
心配になり私はたずねる
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
今日、麻衣ちゃんと
喧嘩してっ…ｸﾞｽｯ
喧嘩してっ…ｸﾞｽｯ
お母さん
そっか…
じゃあ…今日の夜ご飯
ハンバーグに変えよっか
じゃあ…今日の夜ご飯
ハンバーグに変えよっか
咄嗟に口から出た言葉 だって──
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
え…？
お母さん
お母さん由羅の
泣いてる姿みたくないもん
泣いてる姿みたくないもん
ギュッ…
私は由羅を優しく包む
そう言って私を優しく 包んでくれた
お母さん
泣いちゃったら
涙と一緒に幸せが
出ていっちゃんうんだよ？
涙と一緒に幸せが
出ていっちゃんうんだよ？
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
う…う…んっ…
お母さん
じゃあ深呼吸して
ｽ ｰ ﾊ ｰ
お母さん
うん、落ち着いたねっ
ニコって笑ったお母さんを 今でも覚えている
お母さん
じゃあハンバーグ
一緒に作ろっか！
一緒に作ろっか！
由羅/ﾕ ﾗ (幼少期)
うん！
そして私はお母さんの ご飯が大好きだったんだ──
由羅/ﾕ ﾗ
ね…お母さんっ…
凄いでしょ…？
凄いでしょ…？
由羅/ﾕ ﾗ
私さ…ご飯作れるように
なったんだよ…っ……
なったんだよ…っ……
私は小さく呟く
お母さん
うん…凄い
お母さん
でも…由羅泣かないで…？
泣いたら──
泣いたら──
由羅/ﾕ ﾗ
涙と一緒に幸せが
出て行っちゃう、でしょ？
出て行っちゃう、でしょ？
由羅/ﾕ ﾗ
お見通しだよっ
私はニコッと笑ってみせる
小さな写真に入った お母さんに──
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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