見てー
これの桃くん作ってみたぁ!
ばんっ!
…ま、良くね?
儚げな表情を意識して…やってみましたがどうでしょう?
まぁまぁ、それではすたーといたしましょう!!
それではすたーとー!!
ざざ…
桃
…
…こんばんは、人魚さん、
桃
…っ、え?
君、人魚だよね(にこっ
僕知ってるよ(にこ…っ
桃
な…に言って…んですか?
桃
俺…っ…ぁ、僕は、!
別に隠さなくていいよ
僕は誰かに言ったりもしないし
桃
…なんで知ってるんですか?
やっぱりそうかぁ、(笑
黄くんは毎日こんな所に来て何してんのかと思ってたら…そーいう事ねぇ…?
君、状況見るの得意?
桃
…そんなこと、
桃
…
…ていうか…この人誰…?
見たことない人…?だ、
青い瞳に、月の光が当たり、うっすらと光る水色の髪。
"綺麗"、と
ただ一言、そう呟いてしまいそうなほどに美しかった。
桃
あの…えっと、っ
桃
どちら様…でしょうか?
あぁ、(笑
別に…そんなに警戒しなくてもいいよ?大丈夫、安心して?(笑
桃
…そんなこと、言われても…
あははっ、なかなか心許してくれないねぇ、
桃
…そんなの誰でもそうじゃないんですか?
んー…まぁそうかもね、(笑
僕は蒼だよ
蒼
よろしくね(にこっ
桃
よろしくね…って、
桃
そんなこれから毎日会う、みたいな言い方…なんですか?
蒼
んん?まぁ別に…良いじゃん
蒼
僕がこれからほぼ毎日、遊びに行ってあげるよ(にこっ
桃
……
この人の"眼"は、
ただ一点を、じっと見つめて
"逃がさない"、と言っているかのような、そんな眼をしていた。
まるで、相手が目をそらす事のできないような、そんな眼。
桃
…あの…っ、
桃
僕は…その…っ、
蒼
んん?なーにぃ?(にこ…っ
この人の恐ろしい所は、眼だけじゃない。
それは、この笑み。
蒼
どうしたの?(にこ…
いつしかほんで読んだ魔女のような怪しいほほ笑み方に
桃
…っ
思わず目が釘付けになってしまう。
蒼
どうしたの~?ねぇ…(じ…っ、
蒼
答えてくんなきゃ悲しいよ~?
桃
や…ぁ、あのっ…
桃
あ…や、いえ、
桃
…よろしく、お願いします…
蒼
うん、こちらこそ
蒼
よろしくね?桃くん、(にこ
桃
ぁ…
桃
なんで名前、知って…
蒼
んん?あぁ、
蒼
黄くんがさぁ…なんか言ってたから
蒼
きっと…君の事なんだろうなぁ、って思ってさ?(にこっ
蒼
…じゃあ、これからよろしくね?(にこっ、
桃
…はい、
桃
こちらこそ…よろしくお願いします
蒼
うん、
蒼
じゃあね、桃くん♡
桃
…
気付くと彼は、俺の視界から消えていた。
桃
…不思議な人、だったなぁ
短くてごめぇぇん! でも文句言わないで!! 言うなら部活に!!学校に!!