これは，今から約◯年前

僕が聞いたところ，莉犬の父は酷い人だった

毎日毎日莉犬を殴り

毎日毎日借金をし

毎日毎日怒鳴り

莉犬の家はとにかく大変だった

…辛い環境だった

莉犬は気づかなかったろうけど

これが僕の初恋

最初は自分の弟に恋なんてして良いのか思った

でも，僕はこの子を離したくないと言う思いは強かった

だから，僕はこの子と一緒にいる事を決心した。誓った

でも，上手く行ってたのは僕らだけだった

僕の父と莉犬の母はしょっちゅうケンカしてた

やめなよって止めたら怒鳴られるから何も言わなかった

ただじっと，莉犬と夫婦のケンカを見続けていた

莉犬はいつでも僕を優しくしてくれた

こんな僕を…兄なのにじっとしてられないなと感じた

でも，次の日絶対止めようと決心したその次の日

事件は起きた

いつまでもしているケンカに疲れたのか

父は…

莉犬の母を◯した

その時にはもう父は冷たかった

父は莉犬の母を◯した罪を背負って

自◯した

その日から僕は莉犬を探し続けた

あの時の，あの日の誤解を解かせるために

謝ったら莉犬だって信じてくれるはず

そう思ってた

そう…思った…のに…

あの時の莉犬はもういないんだと気づいた

何があったのかは分からないけど

なんで性格が急に変わったのかは分からないけど

もう…あの頃には戻れないんだなと感じた

あの頃みたいに仲良くするのは無理なんだと分かった

泣くな

お願いを…聞かせよう…

もう二度と

るぅとさんと言う人を失いたくない

だから

お願いします