仁
仁
あぁ、可哀想な白雪姫…
仁
この傷はあの女王にやられたのですね
仁
美しい姫に酷いことを…!
仁
許せぬ!!
白雪
仁
お姫様、
仁
どうかこの猟師めにあなた様を守らせてください…!
白雪
仁
仁
なんだその冷めた目は
仁
ここは「あなたはヒーローよ」って言ってキスするもんだろ
白雪
白雪
教師がなに言ってるんですか
白雪
そんなことしたらダメだと先生が1番わかってるでしょう
仁
禁断の恋ってか?
白雪
キーンカーンカーンコーン
仁
仁
おっといけねぇ
仁
次、お前のクラス自習だろ?
仁
いくぞ
仁
おーい、席つけー
男子生徒
自習監督、仁じゃん!
男子生徒
自由だーー
女子生徒
やったーあ
仁
早く出てって欲しけりゃさっさと準備しろー
男子生徒
ほーい
仁
じゃあ俺は戻るが、静かにやってろよー
仁
それから、姫岩
白雪
白雪
はい
仁
お前は進路面談だ
白雪
白雪
進路面談じゃなかったんですか
仁
んなもんとっくにやったろ
白雪
仁
それより白雪姫について
仁
また聞かせてくれよ
白雪
白雪
どうして白雪姫は、7人の小人より王子様を選んだのでしょうか
仁
そりゃ王子の方が魅力的だろ
白雪
そうでしょうか?
白雪
7人の小人はとてもいい方たちです
白雪
見ず知らずの少女を助けて、好意さえ寄せてくれるんですから
海斗
おまえ、またその傷…
冬馬
だれにやられたんだ?
大和
白雪にこんなことしたやつ、ただじゃおけないな…
晴翔
よし、今からとっちめに行こう!!
優人
そうだな!誰なんだ?
蓮
おいみんな、そんなことしたら余計白雪がやられるだけだろ
颯
そうだよ、落ち着けって
白雪
白雪
みんな、私なら大丈夫だから
白雪
そんなに怒らないで?
冬馬
許せるわけないだろ?
優人
俺たちの大事な白雪なんだから
海斗
そうだよ
白雪
私、みんながこうして一緒にいてくれてるだけでとても嬉しいの
白雪
だから、これからもこうして一緒にいてくれる?
白雪
それだけで十分、私の力になってるの
蓮
もちろんだろ!?
颯
俺らはいつだって友達だ
晴翔
これからも何かあったら頼れよ?
白雪
うん…!
白雪
ありがとうみんな!
白雪
白雪
彼らは本当にいい人たちだから、私を自分のものにしようと考えていないんです
白雪
家族のように大切にしてくれるから…
白雪
だからこれ以上の好意を寄せることも、見放すこともしないんです
白雪
私はそんな彼らに甘えています
仁
誰かに頼ることはいいんじゃないか?
仁
仁
それよりも
仁
愛するお前を俺だけのものにしたいというのは、
仁
悪いことなのか?