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ライフ
私たちの冒険も、もう終わっちゃったのかぁ…
私たちは円になって腰掛けた
ブレイブ
とても長い道のりだったな。
タンク
俺な…実は最初は世界を救うなんて俺には無理だって思ってたんだ。
タンク
でも、ライフが説得してくれたから俺は自信を持てたんだ。
ライフ
タンクらしくないことを言うのね
ブレイブ
そうだな、タンク
ブレイブ
ライフみたいなリーダーがいたから俺たちは魔王討伐を成し遂げられた。
ライフ
やめてよ
ウィッチ
本当のことよ
ウィッチ
でも私の魔術スキルがなかったら詰みポイントになるところもいくつもあったでしょ？
ブレイブ
そうだなウィッチ。感謝しているよ。
タンク
ははっ、ウィッチはそうゆうところが変わらないな
ウィッチ
そうゆうあんただってガタイいいだけで心は小心者なんだから
ブレイブ
やめよう、ライフが嫌がる。
ライフ
私はそんな2人が好きよ
ウィッチ
冗談よ
タンクは立ち上がりスコップを手に取った
ブレイブ
タンクは足が大丈夫なのか？
タンク
まだ魔王戦の傷が深い。歩くのが精一杯だ
ライフ
私が今、回復魔法を使えたら良かったんだけど。
タンク
でも大丈夫だ。気にするな
ウィッチ
私が回復魔法をしようか？
タンク
いやぁ回復魔法はライフのだけにしておこう。以前ウィッチの魔法を食らって痛い目にあったからな。
ライフ
ウィッチももう少し修行が必要ね
ウィッチ
あの時はコントロールが上手く効かなかっただけよ。
ウィッチ
それに善意で言ってあげたのに
ブレイブ
そういえば今日のために花を摘んできたんだった。ほらみて
ライフ
わぁ綺麗
ブレイブ
ヒナギク。花言葉は「平和」
タンク
ピッタリだ。これからの時代にも
ウィッチ
前は当たり前じゃなかったものね。
ブレイブ
魔王が台頭した頃を思い出すな。
ライフ
あの時は本当に大変だったものね。
ライフ
平等も自由もどちらもなかったも同然
ライフ
身分や男女の差だけで自分の生活が杓子定規のように決まり、平民は魔物は奴隷のように扱われた。
ライフ
差別という点でみれば、魔王が来る前から世界は壊れかけてたのかもしれない。
ライフ
その時に比べて平和と幸せに満ちた世界になったと思いたいけど。
ライフ
これからいい世界になるかな。
ブレイブ
絶対にいい世界にするよ。
ウィッチ
どうしたブレイブ？
ブレイブ
いや、独り言さ
ライフ
私は皆に感謝しているわ。
ライフ
世界を変えるにはどうしても1人では無理ってことに気づかせられたもの。
ライフ
プライドなんてどうでもいいってことも分かった。
ライフ
ただの女性である私をここまで信じ続けてくれてありがとう。
ウィッチ
ブレイブ、泣いてるわよ
タンク
きっとまた思い出したんだろう
ブレイブ
そろそろお別れか
タンク
本当世話になったな。
ウィッチ
後悔はしてるわ。でも世界が平和になったし、私たちもライフみたいな女が勇気を持って仲間を集めて闘ったことに見習わなくちゃね。
ウィッチ
さぁ一歩踏み出しましょ。
ブレイブ
あぁ。
ブレイブ
今日は心なしか、ライフの霊のようなものがここにいる気がするんだ。
ブレイブ
もしいるなら伝えたい
ブレイブ
本当にありがとう。
ブレイブの涙は足元の石碑に滲んだ
内容はこうだった。
1402〜1424 ライフ=エリス 世界の危機に、男性からの反対を押し退けて立ち上がり、最期に自爆魔法を用いて魔王を討伐した英雄 ここに眠る
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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