TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

美空

……

100%

加奈子

いくよ!

しかしここは3階

突き当たりの部屋なのでドアがひとつしかない

しかし今その向こうで男たちが待ち構えている

出口が塞がってしまった

美空

ドアが……

舞衣

もう窓から出られる?

舞衣

それしかない

美空

でも3階からは……

美空

ん?

窓の外を見ると

学校特有の窓で

足をかける所がありそうだ

美空

一か八か……

舞衣

行こう!

結花

うん!

USBメモリをパソコンから抜き取り、

窓を開け飛び出す

と同時に抑えていたドアが開く

白衣の男

待て!

白衣の男

あ、

白衣の男

まだ終わってないからな!

???

外に居るのは分かっている

逃げ出すしかないんだ

美空

うっ……

舞衣や加奈子はともかく

運動音痴の私には

窓をクライミングのように降りるなんて

とても辛い

舞衣

よっと

加奈子

ほっ

結花

はぁ〜

美空

よいしょっと……

何とか降りた私たちは

あの垣根に戻る

途中の監視カメラを

できるだけかわせるようにした

垣根を超えると

白衣の男

居たぞ!

金髪の男

おい!

追いかけて来たが無視して走る

後ろを見ずに、

来た道を戻っていく

美空

はぁ……

美空

はぁ……疲れた……

舞衣

大丈夫?

加奈子

ちょっと遠くなった

結花

呼吸を、………整え……よ……

舞衣と加奈子はまだ余力があるみたいだ

一方私と結花は息を切らしている

美空

ふぅ……

美空

はぁ………

段々声が近づいてきた

美空

ん?

しかも……

舞衣

車で追ってきた!

舞衣

マズい!

加奈子

行こ!

咄嗟に走り出したが

夕焼けの光が見えてきた所で

白衣の男

おい!

白衣の男

逃げるんじゃない!

白衣の男

そのメモリを返すんだ!

金髪の男

4人まとめて攫うぞ!

金髪の男

嫌な目にあいたくなければ大人しくしろ!

あっという間に捕まってしまった

さらに

???

こらこら

???

脅してばっかりではいけないじゃないか

???

もっと追い詰めてやらないと

???

あ、申し遅れたな

友雅

私はこの市の市長の

友雅

桜田友雅だ。

友雅

見られてしまったね……

友雅

一応、研究機関と協力して

友雅

AIに関する研究をしていたんだが………

友雅

世に出る前に……

友雅

後、そのメモリは研究に関する情報が入っているんだ

友雅

返してくれないかな?

美空

無理ですよ。

美空

これ、これまで研究という名の

美空

誘拐した人のリストと

美空

個人情報とかのデータじゃないですか

友雅

あのねぇ、…………

友雅

君はいつもなんなんだい?

友雅

私の娘をいじめっ子とでっち上げて

友雅

今私の娘は変わってしまった!

友雅

それも君のせいだろう!

加奈子

いえ、美空がいじめられていたのは事実です。

友雅

私の娘たるものそんなことするわけないじゃないか!

加奈子

いいえ。実際にしたから言っているんですよ?

加奈子

あなたも人を誘拐して…

加奈子

私の娘ってことは悪い所が似てしまったんですね……

友雅

なんだと!

友雅

おい美麗、美澪!

友雅

このガキども連れ戻せ!

その名前には聞き覚えがあった

確か、あの世界にいた時……

加奈子

逃げよう!

呼び戻しているすきに逃げようとした

しかし他の男達に囲まれてしまう

もうダメだ、

諦めかけたその時―

花咲く街を、僕らは共に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store