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記念のパーティーとは言え、 権力者が各国から集まっている
何かしらの関係を持ちたい、 そう考える貴族が多い。
人のいないようなこんな所に、 グルッペンがいる事も不思議である
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下手に出れば大体は機嫌を 良くするんだよな。
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自己中心的な貴族の中に、 こんな考え方の奴がいるなんて。
グルッペンは相手に気づかれぬように 胸ポケットに手を当てる
心臓ではないほうなのに、 ドク、ドク、と脈打っている
中には黒色の石が入っていた
視線を向けると、共鳴するように 光っているのが伺えた。
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相手の首元を見ると 深緑色の石が紐に巻き付けられていて ネックレスのように 吊り下げられていた
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ウァーター国 この国は『神の呟き』と呼ばれる 宗教の出生地であり、 教祖が国の権力を大体握っている おかしな国である。
話に聞いたことはあったが、 まさかこんなところで会えるだなんて
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ポカンと口を開けてオスマンを 見ていた所を驚いたと 認識されたようで、
機嫌良くグルッペンの隣に腰をかけた
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ウァーター国は話術に精通していて 旅人などはころっと騙されて 宗教に入団してしまうらしい。
他国にも信者が数多くいるほどらしい
本当のことを言っていない または隠している。
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俺もそうだった気がする
失くしたわけではないけれど、 ちょっとムカついた時に 川に投げ捨てた事があった。
そうして帰って部屋に戻ったら 机に石がのっていた。
気味悪いしムカついたし また窓から投げ捨てたけど
やっぱり戻ってきた
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色々な事を話した
冒険をしたい
戦争をしてみたい
甘いものが好き
この世界を、変えたい
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転送技術 ザイズ国から輸入された品。 紙製のその品は行きたい場所を 鮮明に書くと、その場所まで 転送してくれるという話らしい。
グルッペンが住む国、ビリック国は、 他国との貿易ができないほどに 国と国とが離れていて、 転送技術もまだ導入されていなかった
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オスマンは苦い顔をしたあと、 何事もないかのように グルッペンに話しかけた。
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なんだかはぐらかされた気がするが 騒がしい会場も気になったので 今は置いといて、会場に向かった。
マリーネ
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