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杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
この時の私は完全に狂っていた
それはおそらく眞子ちゃんと再開したから
酷いことを言ったのにまた話しかけてくれる
そんな眞子ちゃんの優しさにまた漬け込んで
また一緒に過ごすようになって
そうなればまた昔のようなことが起こる
勝手に嫉妬して悲しくなって
それのせいで相手に引かれて迷惑をかける
だから一緒にいてはいけないんだ
そう思っていた時だった
美香
杏菜
突然後ろから美香の声が聞こえた
幻聴かと思い私は思わず後ろを振り向くが
それは幻聴ではない
本物の美香がいた
久しぶりに聞く声と姿に思わず見惚れてしまった
声は透き通るほど綺麗になっており、見た目も昔より美人になっている
これはおそらく本人が今まで頑張ってきた証拠だろう
美香
杏菜
そう言って一歩近づく美香を見てはっと我に帰った
逃げなくては
今はただそれだけを思っていた
だけど
美香
杏菜
逃げようと前足を出した瞬間に美香はこちらに走ってきていた
そしてあっという間に美香に捕まってしまったのだ
杏菜
美香
杏菜
美香は小学生の頃からずっと卓球をしてきた
だからその実力は本物だ
一番長く一緒にいた私はそれをよくわかっているつもりだ
杏菜
美香
美香
杏菜
2人はいつの間にか連絡を取り合っていたらしい
中学生の時は眞子ちゃんがスマホを持っていなかったため交換できなかった
杏菜
美香
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
杏菜
美香
杏菜
いきなり美香に核心を突かれてしまった
確かに昔行ったことも、さっき眞子ちゃんや美香も全部
一ミリも思っていない嘘だ
杏菜
杏菜
美香
美香
杏菜
そう指摘されて初めて気がついた
自分の目と頬を触ると何故か濡れていた
美香
美香
美香
杏菜
美香
美香
美香
美香
美香
美香
美香
美香
杏菜
杏菜
杏菜
美香
美香
美香
杏菜
美香
美香
美香
美香
美香
杏菜
美香
美香
美香
美香
美香
美香
美香
美香
美香
杏菜
美香
杏菜
美香
美香
美香
美香
杏菜
美香
美香
美香
そういって美香は深々と頭を下げる
その姿は自分のことを犠牲にする勇者のような
そんな輝かしさを放っていて、眩しかった
今まで気づかなかった
2人はずっと私のことを恨んでいると思っていた
私のことを迷惑だって思っていると思っていたのに
むしろその逆だったなんて
その時私はようやく気がついた
本当に大切なものは勉強でも仕事でもなんでもない
自分が何かとんでもないことをしてしまっても笑って許してくれる
自分のことを信じてくれる
ずっと一緒にいてくれる
そんな友達や家族が
私の中では一番大切なものなんだって
杏菜
杏菜
杏菜
美香
美香
杏菜
その時私は迷った
本当のことを言うべきなのか
あの時のことを言うべきなのか
でもこのまま黙っていてもなにも解決しない
そう思い私は静かに口を開いた
杏菜
美香
杏菜
杏菜
杏菜
美香
杏菜
杏菜
美香
美香
美香が眞子ちゃんと繋がったのを確認すると私はあの時のことを語り始めた
亜美と季に言われたこと、みさきのことを全部
美香
杏菜
眞子
眞子
美香
美香
2人の声はいつもよりトーンが低く感じた
眞子
杏菜
美香
美香
そう言って昔のように笑う親友の姿は
なにやら企んでいるかのようないたずらっ子のような顔をしていた