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叶
何の変哲もないアパート
なんなら少しボロいけれど、そこは気にしない。
ドアを開けようとドアノブを握る
叶
激痛が走る右腕
昨日部活で酷使したからだろうか。
しかし呼び出された時刻から一分過ぎていたため、急いで開ける。
……電気が付いていない。
もしかしたら、寝てるのかも。
そう思い、鍵を閉めて1歩ずつ重たい足を進める。
ギシ……ギシ……
どれだけ注意してても鳴る不穏な音。
リビングに着き、明かりをつけるが、そこには彼が居なかった。
叶
居ない、、!
思わず安堵して床に膝を着く私。
達哉
一瞬で世界が暗くなった。
冷汗と震えが止まらない。
早く、謝らないと
だが、その意志に反する様に、私の口はまるで魚のようにパクパクするのみだった。
達哉
叶
右腕が折れてしまうのではないかと言うくらいに込められる力。
満足したのか、次は首に手を当ててこようとする。
流石に抵抗しようとするが、恐怖で体が動かなくなっていた。
達哉
叶
息が出来ない。
目の前がチカチカする。
流石に不味いと思ったのか、彼は私の首から手を離す。
達哉
叶
涙が止まらない私の頭を掴み、己の欲求のまま私を操る彼。
それに逆らえる訳もなく、奉仕を続けた。
暫くすると、私を彼のソレから離れ、ぎゅっと抱き締めてきた。
達哉
私を落ち着かせるためか背中を優しくポンポンしてくれる。
私はハッとした。
そうだよね、私が遅刻したから心配してくれたんだよね。
罪悪感がある中で、私も彼を抱きしめ返す。
酷い事をしてしまった私を、それでも尚求めてくれる。
なんて優しいのだろウ。
叶
達哉
でも、と言いながら私の首に手を置く彼。
達哉
恐怖ももちろん感じていたけれど、自分が犯してしまったことを考えると全然なんてこと無かった。
何度流したか分からない涙が目に溜まりつつも、私は何度も何度も謝罪を続けた。
床に落としたスマホの裏には、付き合って1年の時に撮ったプリクラが挟まっていた。