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仕事終わり。
寝る準備を済ませ、あとは寝るだけ。
明日は休日だから、 とにかくとても心地のよい時間。
小説でも読むか、日記を書くか。
日付は、4月25日。もうすぐ26日。
ユキノ
大して昨日と変わったことは無いが、とりあえず、とボールペンを左手で握りペン先でページを撫でる。
4月25日。
記憶を探り、思い出を探り、
今日は、何したっけ。
確か、コトノはいつも通り冷たくて。
あ、そういや、今日は美味しいパン屋を発掘したんだ。
ペンと紙が擦れ合い、スルスルと音を鳴らす。
静黙な寝室。そんな心地よい音がよく響く。
...しばらくして、音が止まる。
もう随分書き溜めた日記を両手で掴み見つめ、今日のページを読み終える。
パラパラとページを捲ると、音が耳に入る様に、文字が少なからず目を貫いて、思い出になる。
ユキノ
パラパラ、パラパラ
ユキノ
去年の4月。
あの時は、透き通る桜が綺麗だった。
ユキノ
ハルキ
ハルキは、昔からの幼馴染
正直、少し気になってる。
ユキノ
ハルキ
少しずつ、夏の匂いが漂う。
日差しの暖かい日。
ユキノ
誰に言うでもなく、呟く。
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
こういうところとか、好きなんだ。
ハルキ
"ピッ"
店員
ハルキ
ユキノ
嬉しいような、悲しいような。
その狭間で揺蕩うような、そんな感情。
店員
やっぱり、私なんてただの...
"だから、凡庸だって。"
ハルキ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
出ていけよ...
ユキノ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
ハルキ
"クソつまんねー"
"漫画やアニメや小説でもないんだよ。"
"現実はもっと、徒然としていて、冷酷で、不条理で。"
"それが面白いのに。"
うるさいっ!!
"大体、全部壊したのもお前だろ?"
違う!
"...ぷっ笑じゃあ誰が?"
ハルキ
ユキノ
ハルキ
ユキノ
期待に震える胸、齟齬への恐怖。
ハルキ