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もしかして幽君自覚ないだけで君も宇宙人に寄生されとるのでは? え?怖いよ?新しく出た紫苑ちゃん?もなんか怖いしえ?え?えここからどう展開が進むか分からないけどハッピーエンドに繋がる未来が見えない…( ´ᾥ` ) リルル、リルルお前が私の今のところの希望…
麗華ちゃんが怖く思えてきた… 零ちゃん?強いな…
麗華ちゃんが段々怖くなってきたぁぁぁ……みんな無事であってくれぇぇ
ー幽の部屋ー
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
僕は昼食を乗せた盆を持ったまま、困り果てていた。
そして、僕が普段使っているベットには包帯を巻いたーー金髪の少年が座っている。
彼が僕の家に来てから3日経つが、未だに食事を取ろうとしない。
手当しようとしても、警戒心が強いのか触れさせてもくれなかった。(今は力ずくでやった)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
すると、金髪の少年は此方をじっと見つめている。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
視線を忙しなく泳がせて、落ち着きなく動く彼に首を傾げる。
麗華(れいか)
幽(ゆう)
いつの間にか、姉が部屋の扉の前で立っている。
僕が駆け寄れば、微笑んで彼の方を見ていた。
麗華(れいか)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
幽(ゆう)
姉に何処か怯えたような表情を見せる彼を不思議に思いながら、僕はやっと思い出した。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麗華(れいか)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麗華(れいか)
彼が驚いているようだが、僕も急いでるし有難い。
幽(ゆう)
麗華(れいか)
姉にそこを任せて、僕は部屋を出た。
麗華(れいか)
麗華(れいか)
珍しい麗華の低い声に、少年は肩を跳ねさせて俯いた。
麗華(れいか)
麗華(れいか)
ー大通りー
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
買ったものを確認しながら、僕は首を傾げた。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
「(ーーー)、これ、好きッ!美味いッ!」
幽(ゆう)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
急に襲ってきた頭痛に頭を抑える。
ズキズキと波のように襲ってくる痛みに、思わず顔を顰めた。
けれど、思い出そうとしているものは一向に見えない。
モヤがかかっているのか、声も顔もーー名前も思い出せない。
紫音(しおん)
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
僕の方へ手を振ってくる金髪の女性を見て、僕は笑顔を作る。
そちらに意識を取られたからか、自然と頭痛も引いていた。
金髪の女性ーー麒麟さんの後ろには茶髪の女性も歩いてくる。
麒麟(きりん)
紫音(しおん)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麒麟(きりん)
紫音(しおん)
幽(ゆう)
隣に立っていた女性が口を開く。
僕がそちらに目線を合わせれば、ジッと僕を見つめていた。
幽(ゆう)
紫音(しおん)
「会ったこと、ある?」
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
紫音(しおん)
あ~あ…
この体、本当に脆くて嫌気が刺してくる
ねぇ、貴方もそう思うでしょ?
あはは
怖がる必要なんて無いよ?
まぁ…… 初めて見るだろうから、驚くのも無理はないけど
あの時の開放感と快感は中々味わえないよ
初めて得られた体
たとえ 子供のガキだったけど、あの時の感動は凄いよ
……え?
そんなの変だって?
なんでだよぉ 君は相変わらず生真面目だよね
こんなの僕じゃない?
…う~ん……
あははッ!
僕はもう4んでるんだよ?
"ココ"だけでも残っていたことにーー感謝するべきだね
紫音(しおん)
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
急に口を抑えて座り込んだ紫音さんに、僕は慌てて駆け寄る。
しかし、僕が伸ばした手は強い力で弾かれてしまった。
紫音(しおん)
幽(ゆう)
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
紫音(しおん)
僕を睨みつけたまま、紫音さんが僕に聞く。
幽(ゆう)
紫音(しおん)
紫音(しおん)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
「「邪魔が入ったね」」
「「でも、今は我慢してね」」
「「力……あっちの方に残したままだし」」
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
ポカンと口を開けて2人を見れば、怪訝そうな表情をしていた。
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麒麟(きりん)
紫音(しおん)
麒麟(きりん)
麒麟(きりん)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麒麟さんの腕時計を見て、僕は慌ててその場を離れる。
後ろから声が聞こえたが、今は気にしてる場合じゃない。
ー幽の家ー
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
零(れい)
みぞれ
幽(ゆう)
幽(ゆう)
約束の時間をとうに過ぎていたため、零とみぞれの2人はリビングで姉とくつろいでいた。
みぞれ
麗華(れいか)
みぞれが麗華に体を向ける。
みぞれ
麗華(れいか)
零(れい)
姉の声を遮るようにして、零さんが大声を上げた。
僕らが彼女に視線を向ければ、慌てて気まずそうに下を向いた。
幽(ゆう)
零(れい)
みぞれ
みぞれ
麗華(れいか)
珍しく口篭る零さんに違和感を覚える。
零(れい)
幽(ゆう)
零(れい)
みぞれ
零さんの言葉に思わず目を見開いた。
悲痛そうな顔で、零さんが叫んだ。
零(れい)
零(れい)
零(れい)
零(れい)
零(れい)
みぞれ
みぞれ
みぞれ
こめかみを抑えながら、みぞれが呟く。
麗華(れいか)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
姉の低い声に、僕らは怯える。
声も顔も…こんな姉を…僕らは知らない。
姉は……もっと優しくて………
零(れい)
幽(ゆう)
零さんがふらつきながらも、僕に近づく。
姉が無言で能面のような顔をしたまま、僕らを見ていた。
零(れい)
零(れい)
零(れい)
幽(ゆう)
零さんが真っ直ぐな目で僕を見ていた。
ーリビングの扉前ー
零と幽を見ながら、溯(さく)は必死に頭を回転させた。
溯は自身の左腕の手首を見る。
微かに見える縫われた傷口の下にはーー
彼の小さな怯えも…静かな廊下に消えていった。