あの後、大雅は部屋についていたお風呂に入り眠りについた。

翌日

しばらくぼーっとしていると、部屋に備え付けられているスピーカーから死期の声が聞こえてきた。

大雅は持ってきたボストンバッグに入っている着替えを取り出し、着替えた。

昨日集まったホールに行くと、もう大体の人が集まっていた。

その中に少し仲良くなった尚斗の姿を見つけ、近づいた。

少し、尚斗と話した後そばを離れ他の参加者を確認する。

またあのサッカー少年と真面目女子は口論をしているし、ロリッ子少女はあいかわらずクマに話しかけている。

いつの間にか参加者のそばにいた死期を見て、一気に騒がしかった会場が静かになる。

それに、死期の隣にはひっそりと黒髪ロングの美人がいる。

死期に連れられた大雅たちはある場所にやってきた。

大きな扉の上に看板がかかっているが、なにかおかしい。

ダイイングルーム

みんなが座ると

それを聞いた大翔が大騒ぎをする。

メニュー表が配られると、尚斗と一緒に見る。

朝食メニュー ・１新鮮な海の幸を使った海鮮丼 ・２黒毛和牛の最高級デミグラスハンバーグ ・３イベリコ豚を使った濃厚なカツカレー ・４旬の野菜を使ったヘルシーサンドクイッチ ・５とろとろ卵のオムライス ・６中華定番のおいしいチャーハン ・７最高級豚を使った生姜焼き ・８やみつきになるゴロゴロ麻婆豆腐

死期が出ていくと、大雅たちはそれぞれおしゃべりを始めた。

～30分後～

全員に料理が配られた。

死期の言葉を聞き、それぞれいただきますを言い、食べ始める。

パクッ

オムライスを一口食べる。

周りもおいしいやうまいなどを言いながら夢中で食べている。

しかし・・

食べ始めてしばらくたったころ

どこからか誰かのうめき声が聞こえた気がした。

あわてて心愛の方を見ると、苦しそうに首を押えている。

バタン！！

そばへ近寄ると、心愛は目を白目にして口から泡を吹いている。

抱き起そうとしたそのとき

いきなり目の前に死期が飛んできた。

死期は心愛の口に手を当て、呼吸がないことを確かめると

いつからそこにいたのか黒服が心愛をストレッチャーに乗せて運んでいった。