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ここは昆虫たちの国『インセクトランド』!沢山の虫たちが暮らしていますよ!
声「大変だぁ!」
あら、びっくりしましたね!この声は知っての通り、彼はアクセル!飛ぶのがとても早く、毎日パトロールしていますが・・・。
ギンヤンマのアクセル「大変だ大変だ大変だあー!」
アクセルは、慌てながらてっぺんの木に向かいました。
モンシロチョウのエデン「きゃー、誰かー!」
誰かの叫び声が響きます。モンシロチョウのエデンは、てっぺんの木の蔦に絡まれていて泣き出しそうに助けを求めていたのです!アクセルは急いでエデンを助け、猛スピードで飛んでいきました。
エデン「助けてくださ・・・。お?アクセルさん」
エデンがアクセルに微笑み、アクセルはエデンを地面に下ろして飛び去っていきました。なんて優しいのでしょう。
エデン「ありがとうございます!あら?もう行っちゃったわ・・・」
エデンが見送りました。
アクセル「あー、忙しい忙しい」
あ、アクセルの説明を続けますね。さっき説明した通り、アクセルは飛ぶのがとても早くて、毎日パトロールしていますが、とてもせっかちなギンヤンマです!
ジウー公園では妖精の私とヘラクレスオオカブトのガブリエル、マメコバチのテオとアクセルがハナカマキリのシャルロットの話を聞いています。
ハナカマキリのシャルロット「お天気も良いし、みんなに声かけてピクニックしない?」
「わあいいわねシャルロット!お弁当の準備した方がいいわ!ピクニックとても楽しみだわ」
私は目を輝かせて舞を見せました。
シャルロット「未来ちゃん、ピクニックとても楽しみにしているのよね?」
私は元気よく頷き明るく笑います。
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「俺様は樹液を集める!」
マメコバチのテオ「DesertはPrincess未来と任せて」
私もやる気満々に頷きます。
アクセル「よーし、俺も何か取ってくるぞ!」
私とシャルロットとガブリエルはキョトンとして見送り、テオは笑顔で見送りました。
沢山花が咲いているユアンヌ草原で、アクセルがひとりごと言いながら、大急ぎで飛んで行きました。
アクセル「わーい忙しいな!忙しい忙しい忙しいったら忙しいな!」
アクセルがお弁当の食べ物をキョロキョロ見渡しながら探しているとナナホシテントウのミアとオオクワガタのラファエルの声が聞こえてきました。ミアとラファエルは仲良く木の上に座り、空の白い雲を見ていますね。
ナナホシテントウのミア「ねえ、あれ見て!」
アクセルはミアとラファエルの声に驚いて見下げます。
オオクワガタのラファエル「わあ、すっげえ。でっけえ雲だ!」
ラファエルとミアの声に驚いたアクセルは大きな蜘蛛🕷だと思い込み、慌てました。
ミア「何かアダムみたい」
ラファエル「ああ、アダムが行っちゃう・・・」
アクセルはヒメボタルのアダムが蜘蛛🕷に連れて行かれたと思い込みました。
ラファエル「おーい!」
ミア「おーい」
ラファエル「待ってよ雲・・・」
アクセル「おい‼︎ア、アダムは⁉︎大きな蜘蛛って⁉︎」
ラファエル「ああ。それがさ、でっけえ雲がアダムみたいな形で・・・」
アクセルはラファエルの話最後まで聞かずに慌てて飛んで行ってしまいました。
ラファエル「あれえ?」
ラファエルはキョトン!
アクセル「大変だ大変だ大変過ぎだぁぁぁ!」
ジウー公園でピクニックのお弁当を持ってきた私とテオとシャルロットとガブリエルに、アクセルが戻ってきて、大慌てで叫びました。
アクセル「わー、みんなー!アダムが、大きな巨大な怖い蜘蛛に連れていかれちゃったんだ‼︎」
「何ですって⁉︎」
テオ、シャルロット、ガブリエル「えー⁉︎」
ジウー公園でシャルロットとガブリエルはアダムを捜します。
シャルロット「アダム、どこー!」
ガブリエル「出て来い巨体蜘蛛め!俺様と勝負しろ!」
ダダースの森の下のお花畑にやって来たテオと私もアダムを探します。
「アダム!どこにいるのー⁉︎」
私はとても大きな声で捜します。
テオ「みんなー!アダムBoy見なかったかい?アダムBoy!」
私とテオの声に種を拾っていたミアとラファエルが二人を見上げます。
ミア「アダムがどうかしたの?」
ラファエルも驚きましたが、ミアと共にしてアダムを捜します。
ラファエル「アダム!」
ミア「アダム!」
「アダム!どこかしらー!」
テオ「アダムBoy!」
そしてダダースの森に来たアクセルが一人でアダムを捜しています。
アクセル「アダム?どこだ?アダム?アダム!アダム‼︎」
アクセルの声に誰かがあくびをして起きて来ました。アクセルが下を見ると・・・ヒメボタルのアダムが眠っていたのです!
ヒメボタルのアダム「どうしたの?」
アダムの一言にアクセルは驚き目を細めました。
アクセル「え?」
私とアダムとガブリエルとシャルロットは立ったまま、テオは大きな葉っぱの上に座り込み、ミアとラファエルは横に倒れている木の上に腰掛け、アクセルは羽で羽ばたかせたまま浮かんでラファエルとミアの話を聞いています。
アクセル「えー⁉︎空の雲の事だったの⁉︎」
ラファエル「うん!でっけえ雲がアダムみたいな形だったんだ!」
ミア「でも風で流されていっちゃったから・・・」
ラファエル(声)「おーい、待ってよ雲・・・!」
アクセル「なんだぁ・・・みんなごめんよ」
「全然大丈夫よ!」
私は自信たっぷりに言って笑いました。
「ぐわっははは、そうだぞ!気にするな^_^」
ガブリエルも笑います。
シャルロット「勘違いは誰にでもあるわよ」
テオ「でもさ、Accelっていつも急いでるよね」
「確かに本当よね」
シャルロット「何でなの?」
アクセル「だってだって、今日は一度しかないだろ?明日になったら昨日になっちゃうし、明後日になったら明日が昨日だろ⁉︎」
「はあ?何それ?」
アダム「えーと・・・」
ガブリエル「どういう事だ?」
アクセル「だから!今は今しかないって事さ!俺はもう、ちっちゃい頃には戻れないし、お爺ちゃんになったら今に戻れない!だからさ、今この時間を大事に、精一杯頑張りたいのさ!」
アダム「へえ!良い事言うな」
「そうね。アクセルは時間大切にしているからなんだわ。私だったら負けちゃうわね!」
私とアダムがパァーと明るくなりました。ガブリエルが驚いて、テオはゆっくり拍手しています。
ミア「でもさでもさ、アクセルがお話を最後まで聞いてたら、今ごろピクニック出来てたね」
ミアの言葉にアクセルはまたしょんぼり。
「ちょっとミア、余計なこと言わないの!アクセルまた落ち込んじゃったんだから・・・」
私はアクセルがしょんぼりしているのを察してミアに小声で叱りました。
ガブリエル「ま・・・それもそうだな・・・」
「もうガブリエルまで・・・」
ガブリエルも言い、私はため息をつきました。でもテオはアクセルを勇気づけます。
テオ「Blabo!時間を大切にし過ぎて、時間を無駄にしてしまったんだ、Accel Nice humor!」
アクセルが元気になって嬉しい笑みを浮かべ、みんなもアクセルに吊られて笑い出しました。中でも私はクスクス大爆笑です。
ミア「もうアクセルったら(^○^)」
アダム「?あれ、アクセルは?」
アダムが声をかけると、みんなはアクセルがいなくなっていることに気付きました。
ラファエル「ああ!」
私とみんなはラファエルの指差す方を見ると、アクセルが既に飛んでいるのが見えました。
アクセル「あー、忙しい忙しい忙しいな!あれ?俺今、何しようとしてたんだっけ?まあいっか!ああ忙しい忙しい忙しいったら忙しいったら忙しいったら忙しいなあ(^○^)」
アクセルが笑いながら猛スピードで飛んでいくと、インセクトランドのみんなと私の形をした白い雲がアクセルを包みました。
つづく
次回もお楽しみに(^^)
アクセル:じかんを大せつにしよう!
ミア:おはなしはさいごまできこうね!